1型糖尿病(IDDM)|03・食事・カーボカウント

従来、食事のコントロールは「カロリー(熱量)」で行ってきましたが、それでは必ずしも良好な血糖コントロールが得られないことを、1型糖尿病の皆さんは経験則としてご存じでしょう。これに対して「カーボカウント」は、「食事から数十分〜数時間という短時間の間に、血糖値に最も大きな影響を与える要素である炭水化物」に着目し、炭水化物メインで血糖を調整しようとする方法です。まだ完全には定着していませんが、徐々に浸透しつつある考え方なので、もう一度ここであなたの中の知識と方法を整理してみてはいかがでしょうか。

 現在、IDDM☆MYSTARでは、“炭水化物辞典”の「Carbodata」(http://bit.ly/IFcVxk)を無料で公開・配布していますが、「糖尿病の管理ツールを選ぶ主体は、ユーザーである皆さん・患者自身であるべき」との考えから、IDDM☆MYSTAR以外の会社や組織が開発したモノであっても、有用なツールについてこのメルマガでご紹介していきたいと思います。

 

今回ご紹介するのは、iPhone用の糖尿病管理ツール"Welby"(ウェルビー)です。

 

この"Welby"は、糖尿病患者の日々の血糖値や食事の管理など、糖尿病治療に特化した「ライフログアプリケーション」となっているのが特徴です。

 

血糖値入力など、体調管理の「からだログ」、食事におけるカロリー・炭水化物管理が可能な「食事ログ」により、体調と食事の統合的な管理を行うことを目指しています。

 

このアプリケーションに入力されたログデータは、リアルタイムでクラウド上のサーバに保管されるので、バックアップが自動的に行われるとともに、パソコンからでも入力・閲覧が可能となっています。また、プリントアウト機能も備えているので、紙に出力したい場合でも問題ありません。

 

ダウンロードは、アップル社iTunes・Appsストアの以下のアドレスから。費用は無料となっていますので、ご興味のある方は、「Carbodata」とともに是非こちらもお試しください。

 

 http://bit.ly/JZaMdW

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2012年5月11日 01:09) | コメント(0) | トラックバック(0)

 現在、IDDM☆MYSTARでは、“炭水化物辞典”の「Carbodata」(http://bit.ly/IFcVxk)を無料で公開・配布していますが、「糖尿病の管理ツールを選ぶ主体は、ユーザーである皆さん・患者自身であるべき」との考えから、IDDM☆MYSTAR以外の会社や組織が開発したモノであっても、有用なツールについてこのメルマガでご紹介していきたいと思います。

 
今回ご紹介するのは、iPhone用の糖尿病管理ツール"Welby"(ウェルビー)です。
 
この"Welby"は、糖尿病患者の日々の血糖値や食事の管理など、糖尿病治療に特化した「ライフログアプリケーション」となっているのが特徴です。
 
血糖値入力など、体調管理の「からだログ」、食事におけるカロリー・炭水化物管理が可能な「食事ログ」により、体調と食事の統合的な管理を行うことを目指しています。
 
このアプリケーションに入力されたログデータは、リアルタイムでクラウド上のサーバに保管されるので、バックアップが自動的に行われるとともに、パソコンからでも入力・閲覧が可能となっています。また、プリントアウト機能も備えているので、紙に出力したい場合でも問題ありません。
 
ダウンロードは、アップル社iTunes・Appsストアの以下のアドレスから。費用は無料となっていますので、ご興味のある方は、「Carbodata」とともに是非こちらもお試しください。
 
 
MYSTAR-JAPAN 管理者 (2012年5月11日 01:02) | コメント(0) | トラックバック(0)

 特別に寒かった今年の冬もようやく終わりを告げ、春らしい陽気を感じる日が増えてきました。

 

温かくなってくると、外に出て日の光を浴びたり、久し振りにちょっと身体を動かしてみようか…という方も少なくないはず。

 

ただ、運動をするときに気になるのがやはり低血糖。激しい運動・スポーツをすると、低血糖で倒れてしまうのではないかと不安や心配を感じ、せっかくのいい季節なのに汗をかく機会と疎遠になってしまっているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

また、「血糖コントロール改善のため」とか、「ダイエットのため」など、実用的な目的のために運動をしたい方から、純粋に「運動を楽しみたい」という方まで、さまざまでしょう。

 

それでは、1型糖尿病の方が、日常的にどのくらい運動やスポーツに親しまれているのか、もし疎遠になっているとしたら、何が原因なのか、何が解決すれば安心して運動やスポーツに取り組めるようになるか、についてお訊きしたいと思います。

 

それでは、差し支えのない範囲で結構ですので、多くの方のご回答をお待ちしております!

 

アンケートはこちら

 

 http://bit.ly/HCFaB2

 

から!

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2012年4月12日 22:56) | コメント(0) | トラックバック(0)

 「1型糖尿病は、生活習慣病(あるいは現代文明病)ではないので、発症してからも特別な食事療法は必要ない」

 
…以前は2型糖尿病と同じく、発症直後の入院時にカロリー制限や糖質制限を受けることが多かった1型糖尿病ですが、最近では上記のように「1型糖尿病でも、食に関して制限や我慢はあまり意識しなくてもよい」と云われるようになってきました。1型糖尿病に関する医療制度が整備されるにつれ、その傾向はより顕著になってきていると感じます。
 
それでは、1型糖尿病の人の食生活や食行動は上手くコントロールされており、十分に満足のいくものとなっている!…のでしょうか?私自身を含め、周囲を見回してみると実際には決してそんなことはないのが実情ではないでしょうか。
 
何よりも食生活のあり方はそのまま高血糖・低血糖に直結しますし、体重増や肥満に悩む1型糖尿病の方も、決して少なくないと思います。「1型糖尿病を発症してインスリン注射を打つようになってからどんどん太るようになってしまった」との話を耳にすることもありますし、一般健常者と同様、体脂肪を少しでも減らすべくダイエットに取り組んでいる方もいらっしゃるでしょう。
 
そしてIDDM☆MYSTARで、食事の炭水化物量を推定してくれるスマートフォン用アプリ「Carbodata」を開発・リリースしたことをきっかとして、「炭水化物(カーボ)」に関わるさまざまな資料や文献に当たっていくうち、「1型糖尿病で『ダイエット』に取り組む人は、意外と多いのではないか?」と思うようになってきました。
 
そこで今回のアンケートのテーマは「1型糖尿病とダイエット」として、1型糖尿病の皆さんが日頃「ダイエット」とはどのような関係にあるのか、もしダイエットに取り組んでおられるのであれば、何をきっかけに、何を目的にダイエットをしているのか、そしてその具体的な効果などについてお訊ねしたいと思います。
 
差し支えのない範囲で結構ですので、多くの方のご回答をお待ちしております!
 
アンケートはこちら
 
 
から!
 
MYSTAR-JAPAN 管理者 (2012年2月23日 22:57) | コメント(0) | トラックバック(0)

 インスリン治療を実践する糖尿病患者にとっては、半ば不可避ともいえる「低血糖」。自覚症状があって、なおかつ適切な対処を取ることができのであれば、それほど恐れるものではありませんが、自覚症状がなく、身の回りに適当な炭水化物がなければ、それは意識を失う事態を招いてしまいます。

この「重症低血糖」に関して、あなたが日頃感じていること・考えていることや、それを回避するためにどのような対応を行っているのかについてお答えください。また、重症低血糖になったときのひとつの選択肢として、民間企業による「緊急駆け付けサービス」を利用したいと思うかどうかについてもお聞かせいただければと思います。

差し支えのない範囲で結構ですので、多くの方のご回答をお待ちしております!

アンケートはこちら

 http://bit.ly/yhYIcE

から!

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2012年2月10日 00:06) | コメント(0) | トラックバック(0)

 ここ数日、ふと思い立って「いつもと違う時間帯」に血糖値を測るようにしています。

 

そうすると、これまで「この時間帯はたぶんフラットに移行しているだろうナ…」と考えていた時間帯で、まぁ出るわ出るわ、ヒドい値のオンパレードです。出社時127だったのが、昼食前266とか、14時に138だったのが、1時間後にしっかり低血糖とか…アリエナイ(^-^;)

 

まぁ、以前CGMを体験した時にも、目を疑うような乱高下を繰り返していたのを目の当たりにしているで、ある程度覚悟はしていたのですが、それにしてもヒドい(苦笑)。

 

ただそうすると、今まで「だいたいコントロールできているのでは…」と思っていた自信が、実は単なる思い込みに過ぎず、「知らぬが仏」状態だったのでは…と、だんだん不安になってきてしまいます。

 

元より、インスリンの自己分泌が枯渇すると「安定した血糖コントロール」は極端に難しくなってくるのですが、いつもとちょっと視点を変えただけで、それが真実味を帯びて目の前に迫ってきます。

 

しかし、測定回数を増やして精神的に追い込まれ、さらに血糖コントロールまで乱高下するのであれば、むしろ自覚症状が出ない範囲であれば、知らないままにしておいた方がいいのか…などと考え出せば、キリがありません。

 

果たして、皆さんの実感としては血糖測定の回数は多い方がいいのか、少ない方がいいのか、タイミングはいつ測るのがいいのか…。血糖測定に関する悩みは尽きないものと思いますが、今回はそれをテーマに据え、

 

「あなたは今の『血糖測定』に満足してますか?」

 

のお題でアンケートを取りたいと思います。

 

それでは、多くの方のご回答をお待ちしております!

 

アンケートはこちら

 

 http://bit.ly/zn4GuG

 

から!

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2012年1月26日 23:42) | コメント(0) | トラックバック(0)

 先日、1/15(日)に開催された横浜VOXのグループディスカッションでのことです。

 

私は横浜VOXでスタッフを務めているため、「ファシリテーター(進行役)」として「ポンプ療法」のグループに参加したのですが、こちらのグループは医療者が4名、患者が4名、患者家族が1名という、合計9名の構成でした。そして患者のうち2名がポンプ導入者、2名が未導入者となっており、ディスカッションを円滑に進めるため、「未導入者の代表」として、私からポンプ導入者の2名に質問をしていく、という形式を取る事にしました。

 

できるだけ未導入の方の参考になるように…と話題を選びながら進行をしたつもりなのですが、結局は自分自身がいちばん訊きたい事を質問していたような気もします(苦笑)。

 

ただ、その中で私が強く感じたインスリンポンプ療法の特長は、次のようなものでした。

 

 1.「注射をする」という煩雑さから解放され、精神的負担が大きく軽減される

 2.1.の結果、食事を含め、日常生活の自由度が高くなる

 3.注射ではできなかった血糖コントロールが実現できる

 4.システムの動作信頼性は意外(?)に高い

 

なるほど。これだけ言われると…(^^;)

 

これまで、ルートの閉塞や運動時の汗による影響を嫌い、私はインスリンポンプの導入はほとんど考えてきませんでした。しかし、今回改めて「実利用者の生の声」を聞くことによって、俄然真剣に検討するようになってきたのです。

 

ただ、そこで気になってくるのが、医療費の負担です。

 

我々患者個人の自己負担が増える(注射:年間15〜20万円程度に対し、ポンプ療法:年間18〜20万円程度(糖尿病ネットワーク「医療費負担よりポンプの満足度の方が高い 糖尿病ネットワーク調べ」 http://www.dm-net.co.jp/calendar/2011/011751.php より))のはもちろんですが、さらにポンプの調達(買い取り、レンタル、リースなど)のため、医療費全体の増加を招くからです。

 

そして、公的医療制度として「インスリンポンプの導入が認められている」にも関わらず、「ポンプの初期導入費用の負担方法が決められていない」ため、医療機関によって、インスリンポンプへの取り組みに対してはかなりの温度差があるのが実情です。

 

また、日本ではまだ「インスリンポンプを導入するための正確な診断基準」が存在しません。「導入したい患者」がいて、「導入に熱心な医療機関」が出会うことが前提となっており、インスリンポンプの導入が「運・不運」の問題になってしまっているのです。

 

これに対し、例えば英国の「インスリンポンプ ワーキンググループ」がまとめた報告書では、「(中間型や持効型溶解なども含め)インスリン注射による強化療法で、良好な血糖コントロールを得られなかった成人の1型糖尿病患者」が、インスリンポンプ療法を考慮するべきだと示唆されています。

 

報告書では、インスリンポンプ療法の対象となるのは、(1)「HbA1c7.5%未満で合併症がない」あるいは「HbA1c6.5%未満で合併症がある」場合で、QOL(生活の質)に深刻な悪影響をもたらす低血糖が頻繁に起こる患者、(2)血糖コントロールを改善するために厳格な治療を行っており、そのため深刻な低血糖が起こっている患者、としています(もっとも、これだと殆どの1型糖尿病患者やインスリン依存型糖尿病患者が当てはまりそうな気もしますが…)。

 

さて、これらを踏まえ、私が考えるインスリンポンプの運用方法は次のようなものです。

 

 1.インスリンポンプとインスリン注射について、それぞれ10年継続利用した場合の低血糖、高血糖による社会的費用の総額を算定・比較し、

  より社会的費用を少なくできる方を医療制度的に積極的に推進する

 2.ポンプの適用基準に適合した糖尿病患者は、例外なくポンプ導入が奨励される(もちろん強制ではない)

 3.ポンプの適用基準に適合しない糖尿病患者も、希望すれば条件付きでポンプ導入が可能となる(利用データの提供など)

 4.ポンプ本体の導入費用は高額医療で還付する仕組みを整備する

 

つまり、インスリンポンプの導入が社会全体の便益を増加させ、それをさらに促進する方向で制度が運用されることを、インスリンポンプ運用の条件とするのです。

 

そうすることによって初めて、「インスリンポンプを必要とする糖尿病患者であれば、誰でも気軽にインスリンポンプの導入が検討できる」ようになると思うのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか?

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2012年1月26日 23:28) | コメント(0) | トラックバック(0)

 日本IDDMネットワーク法人化10周年・1型糖尿病研究基金設立5周年

記念シンポジウム−1型糖尿病 2025年 『治らない』から『治る』へ−
 
NPO法人・日本IDDMネットワークは、以前能勢が役員を務めていたこともある患者団体ですが、現在は「1型糖尿病 『治らない』から『治る』へ」を新たなミッションとして掲げ、積極的に活動を推進されています。
 
この目標達成のためには、患者・家族、研究者、医療従事者、行政、企業など、すべての関係者が心を通じ合わせ、ともに歩んでいくことが重要であるとして、今回のシンポジムを契機に、根治に向けて活動されている研究者、医療従事者、行政、企業などのあらゆる関係者との「協働」を図り、最終ゴールである「1型糖尿病を“治る病気”にしたい」として、実践的な取り組みを続けておられます。
 
プログラムでは、現在、理事長の井上氏が1型糖尿病の解説を連載しているメールマガジン・JMMの主宰者である小説家の村上龍氏や、阪神タイガースの岩田稔投手、エアロビック日本代表の大村詠一選手など、多彩なゲストが出演される予定です。
 
記念シンポジウムの案内・要項は下記の通りとなっていますので、ご興味・ご関心のある方は是非ご参加ください。
 
【主 催】NPO法人日本IDDMネットワーク
〒840-0801 佐賀県佐賀市駅前中央1-8-32 iスクエアビル3F市民活動プラザ内
TEL&FAX 0952-20-2062 E-mail info@japan-iddm.net
http://japan-iddm.net/
 
【後 援】(予定)
文部科学省、厚生労働省、日本糖尿病学会、日本再生医療学会、日本膵・膵島移植研究会、
日本製薬工業協会、全日本社会貢献団体機構
 
【参加対象】
全国の1型糖尿病患者・家族、研究者、医療関係者、行政、企業、
広く一般の方々など、どなたでもご参加ください。
 
 
■日時:平成24年3月10日(土)10:00開場 10:30-16:30
 
■会場及び所在地 : 国際ファッションセンターKFCホール
東京都墨田区横網一丁目6番1号
  http://www.tokyo-kfc.co.jp/accessmap.html
(JR両国駅から徒歩6分)
 
■参加費:会員1000円、非会員2000円 (定員:250名)
 
■主なプログラム
<午前の部>
・開演挨拶 理事長井上龍夫「日本IDDMネットワークのこの10年を振り返って」
 
・来賓挨拶 門脇 孝(日本糖尿病学会理事長、東京大学医学部附属病院病院長)
 
・講演(1)「病気克服を目指すコミュニティーの形成」
  西川 伸一(理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 
副センター長幹細胞研究グループ ディレクター)
 
・講演(2)「糖尿病治癒を目指して」 
  江島伸一(ノボ ノルディスク ファーマ株式会社常務取締役)
 
<午後の部>
・講演(3)「1型糖尿病のインスリン治療における進歩−現状と未来への展望−」
  川村智行(大阪市立大学大学院医学研究科発達小児医学講師)
 
・講演(4)「再生医療の実現に向けた行政の取り組み」
  文部科学省ライフサイエンス課
 
・サポーターからの応援メッセージ(予定)
 村上龍(小説家)
 岩田稔投手(阪神タイガース)
 棚田信子(株式会社ドウゾ代表取締役)等
 
・講演(5)「世界の糖尿病治療の最前線と1型糖尿病研究基金への期待」
  松本慎一 (前米国ベイラー膵島細胞研究所ディレクター)
 
・『1型糖尿病「治らない」から「治る」−“不可能を可能にする”−を応援する100人委員会』の決意表明
 
[展示]
○1型糖尿病にかかわる医療機器等の関連製品
根治を目指した研究紹介/根治に向けた国の取り組み/100人委員会メンバーからの
メッセージなど
 
[特別プログラム]
●大村詠一(エアロビック日本代表)チャリティサイン会
●岩田稔(阪神タイガース)グッズ等のチャリティー
 
MYSTAR-JAPAN 管理者 (2012年1月12日 23:18) | コメント(0) | トラックバック(0)

 現在、炭水化物量推計アプリ「carbodata」の開発は最終段階を迎えていますが、まだ改修が完了していない部分があり、「β版」のままとなっています。

進捗が遅れており、申し訳ありません(^^;)

 

ただ、β版である事をご承知いただければ、既にAndroidマーケットでは公開されており、皆さんがお持ちのAndroid端末にダウンロードして実際にお使いいただくことができます。アドレスは以下の通りです。

 

 http://bit.ly/snQrWi

 

それでは、正式リリースまで今しばらくお待ちください!

 

さて、実はこの「carbodata」に引き続き、炭水化物量、血糖値、インスリン量、活動量などの記録・閲覧・印刷ができる、有償の完全機能版「carbomystar」も既に開発に入っており、それらの作業を並行して進めています。

 

この「carbomystar」は、ただ単に「記録をする」のが目的ではなく、「血糖コントロールのスキルアップを図る」ことを目的としており、そこが他の血糖管理アプリケーションと大きく異なるポイントとなっています。

 

記録の際の具体的な流れとしては、

 

 1.食事の際にはスマートフォンで写真を撮る

 2.そこに含まれる炭水化物量と、血糖として取り込まれるまでの時間を推計

 3.インスリンの単位数を食事分と補正分に分けて記録する

 4.運動や身体活動、低血糖、ストレスなどのイベントを入力

 

などを経ることにより、次のような手掛かりが得られる設計になっています。

 

 A.炭水化物量の推計を間違うのはどのようなケースか

 B.あなたが低血糖を起こしやすいパターンは

 C.あなたが高血糖を起こしやすいパターンは

 

つまり「記録するだけ」では、結局「改善のための手がかり」が得られないのに対し、「carbomystar」では異常値(高血糖・低血糖)を拾い、その前後で「何が問題になっているか」について、「本人ですら自覚できていない要因を、データを解析することによってあぶり出す」ことを意図しているのです。

 

これができるようになれば、医師による指導は圧倒的に簡単になるはずですし、ひょっとすると下手な指導よりもこちらの方がよほど役に立つ…いやいや、それは言い過ぎか(笑)。

 

しかし、MYSTARでは「そのぐらい有用性の高いツール」となることを本気で目指しているので、「carbodata」はもちろん、「carbomystar」のリリースもどうぞ楽しみにお待ちください!

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年12月23日 00:19) | コメント(0) | トラックバック(0)

 これまでにも何度かお知らせしてきましたが、IDDM☆MYSTARプロジェクトの活動が、またひとつ具体的な成果物として実現することになりました。

 
IDDM☆MYSTARより、「炭水化物辞書」"carbodata"(カーボデータ)を間もなくリリース致します。
 
この"carbodata"は、皆さんがお持ちのスマートフォンにダウンロードしてお使いいただく、Android端末用のアプリケーションです(ただし申し訳ありませんが、今回iPhoneは対象とはなっておりません)。
 
具体的には、アプリケーションを立ち上げ、食事のメニューを検索すると、その炭水化物量とカロリー数が表示される、というものです。
 
収載しているメニューの数は約3000種類。皆さんが好きな定番メニューはもちろん、外食チェーン店でよく利用するメニューもかなりの頻度で収載されており、実用性はかなり高いのではないかと思われます。
 
こちらが、アプリケーションのアイコンです。
carbodata_01.jpg
 
こちらが、アプリケーションを起動した際の初期画面。
carbodata_02.jpg
タッチキーボードによる文字入力か、音声入力のいずれかをご利用いただけます。
 
次に、検索結果画面。
carbodata_03.jpg
50種類以上のメニューがヒットした場合は、最初の50件だけが表示されます。
 
続いて、選択したメニューの詳細を表示する画面がこちら。
carbodata_04.jpg
単純な炭水化物量はもちろん、1日の摂取炭水化物めやす量に占める割合、血糖の上昇傾向のグラフ、1日の摂取カロリー目安量に占める割合、が表示されます。
 
そしてこの基本機能については、全て無償にてご利用いただけることとなりました。
 
外出の際、また初めて食べるメニューの炭水化物量を推定する際には、かなり便利に使っていただけるのではないかと思います。
 
ダウンロードが可能になりましたら、改めてお知らせ致しますのでどうぞ楽しみにお待ち下さい!
 
なお、この無償版は炭水化物量の検索のみですが、炭水化物量、血糖値、インスリン量、活動量などの記録・閲覧・印刷ができるとともに、血糖コントロールのスキルアップを図ることができる、完全版の「carbomystar(カーボマイスター)」も鋭意開発中です!こちらもどうぞお楽しみに!
MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年12月 8日 23:03) | コメント(0) | トラックバック(0)

 年に2回、横浜で開催される1型糖尿病患者対象の公開セミナー「YOKOHAMA VOX」。

私もスタッフを務めるうちの1人ですが、もうすぐ来年1月15日(日)に第10回目の例会開催を迎えますので、以下お知らせします。

このセミナーは、ヤングの会などへの参加経験がなく、「同じ1型糖尿病の人とコミュニケーションする機会がない」「どうやって1型糖尿病と折り合いを付けていけばいいかが判らない」などの方々を主な対象にした公開セミナーです。

内容は、医療者による講演、1型糖尿病患者ご本人による体験談の発表、テーマ毎に集まって語り合うフリーディスカッションの3部から構成されています。フリーディスカッションでは、血糖コントロールのこつ、ポンプ療法、妊娠と出産、就職や職場での対応など、10ほどのテーマの中から、希望するものを選んでいただけます。

ヤング1型糖尿病患者さんご本人と、ヤング1型糖尿病に関心のある方の参加をお待ちしています。特に、今までこのような会に1度も参加したことがない方のご参加をお待ちしています。

進学・就職、結婚・妊娠・出産、日常生活、治療上の悩みなどについて、専門医からのアドバイスや、他の参加者の皆さんから、様々な意見や体験を聞くことができます。意見交換・情報交換の場として、貴重な機会となっていますので、ぜひ有意義に利用・活用してしてください。

また、例会終了後には、有志による懇親会も予定されているので、案内ご希望の方は、フォームからお申し込みの際に「懇親会の案内を希望する」にチェックを付けていただければと思います。

 

【第10回 YOKOHAMA VOX開催のお知らせ】

日 時:2012年1月15日(日)  13時30分〜17時30分

会 場:ガーデンシティ横浜(定員150名)

場 所:横浜市神奈川区金港町3-1コンカード横浜2F (地図)

最寄駅:JR横浜駅東口 徒歩5分

対 象:ヤング1型糖尿病の患者さん もしくはヤング1型糖尿病に関心のある方

    定員に達した場合は、締め切りとさせていただきます。(定員先着150名)  

参加費: 1,000円 

 

内 容:

 ○講演1:「私が患者さんに伝えたいこと,患者さんから学んだこと」

南昌江内科クリニック

院長 南 昌江 先生

 

○講演2:「1型糖尿病になって考えたこと」 

1型糖尿病患者ご本人による体験談

 

○グループディスカッション:

・講師の先生と語る

・血糖コントロールのこつ

・ポンプ療法

・妊娠と出産

・就職や職場での対応

・病歴5年以内の患者さんのグループ

・家族

・学生生活と就職活動

・女性だけのフリーディスカッション

・カーボカウント

 

参加希望の方は、

YOKOHAMA VOXのHP:http://www.geocities.jp/yokohama_vox/index.html

あるいは、

携帯サイト:http://www.geocities.jp/yokohama_vox/mobile/10seminar.html

より、お申し込み下さい。

ご質問、お問い合わせは、yokohama_vox@yahoo.co.jpまでお願いします。

 

それでは、神奈川在住の方だけでなく、関東地方にお住まいの方も、ぜひともYOKOHAMA VOXにご参加下さい!(^_^)

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年12月 8日 22:35) | コメント(0) | トラックバック(0)

 来る12月4日(日)の13:30より、大阪中之島の大阪大学中之島センターにて、「ヤング公開スクール」が開催されます。

 
大阪では、1型糖尿病の方を対象としたイベントして、年3回開催のDM VOXが有名ですが、12月にはDM VOXの代わりに「ヤング公開スクール」が開催されます。どちらかといえば、「コミュニケーション重視」のDM VOXに対して、こちらは「講義形式の学習重視」の会となります。
 
もちろん、単に講義を受けるだけではなく、プログラムの中には質疑応答も予定されているので、分からないことや疑問に思っている事を、1型糖尿病を専門に扱っている医師に質問する絶好の機会でもあります。
 
「発症してからまだ患者会に参加したことがない」「インスリン注射や血糖測定には慣れてきたけど、コントロールがあまりうまくいかないなぁ…」といった方には特にオススメします。この機会に、是非必要な知識や情報を身に付けてもらえたらと思います。
 
参加費は無料で、定員は先着150名ですが、参加自由のDM VOXとは異なり、この会では“事前申し込み手続き”が必要となります。参加をご希望の方はお早目にお申し込みください。なお、申込みが受領され次第、参加証(はがき)が郵送されます。参加証は当日の受付で必要ですので、ご注意ください(このはがきがない場合、入場できません)。
 
「ヤング公開スクール大阪'11」
 
日 時:平成23年12月4日(日) 13:30〜17:00
 
場 所:大阪大学中之島センター10階 佐治敬三メモリアルホール
   〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53  Tel:06-6444-2100
 
交 通:京阪中之島線 中之島駅より 徒歩約5分、
    阪神本線 福島駅より 徒歩約9分
    JR東西線 新福島駅より 徒歩約9分
    JR環状線 福島駅より 徒歩約12分
 
内 容:
1)教育講演「Blood Glucose Awareness Training:BGAT(血糖認識トレーニング)とは」清恵会病院 北岡 治子 先生      
2)体験談「ポンプと共に27年」聞き手 夕陽ヶ丘 佐藤クリニック 佐藤 利彦 先生
3)ゲスト講演 「私を支えた音楽の力」ピアニストHIRO
4)質疑応答
 
対 象:小児及びヤング糖尿病の方/ご家族の方、ヤング糖尿病に関心のある方、10代〜20代の方大歓迎
 
参加費:無料
 
お申し込み方法:郵便番号、住所、氏名、年齢を必ず明記の上、はがき、またはFAX、youngdmosaka(アットマーク)yahoo.co.jpへのメールでお申し込みください。携帯電話のメールからもお申し込み頂けます。
 
*こちらのメルマガ以外では、大阪糖尿病協会のホームページ(http://osakadiabetes.org/ikai/event/young/index.html)や大阪糖尿病協会新聞にてプログラムを確認してください。
 
*低血糖対策のお菓子や飲み物は各自御準備下さい。
 
お申し込み・お問い合わせ先:
〒532-0003 大阪市淀川区宮原3-4-30ニッセイ新大阪ビル13階
日本イーライリリー(株)松田 千晶・安孫子 春奈 宛
TEL:06-6397-7020  FAX:06-6397-7019
お願い:郵送される方は上記住所に会社名を必ずご記入下さい
 
共 催:大阪糖尿病協会 大阪糖尿病協会顧問医会 アルフレッサ ファーマ(株)(株)三和化学研究所 日本イーライリリー(株)
 
MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年11月24日 23:16) | コメント(0) | トラックバック(0)

 CSII(インスリンポンプ)を実際に導入すること関して、実は興味深いアンケート結果が公開されています。

 これは、糖尿病ネットワーク(http://www.dm-net.co.jp/)が今年の3月25日から4月11日にかけて実施したアンケート「インスリンポンプの普及と医療費に関するアンケート調査結果」(http://www.dm-net.co.jp/enquete/201106/)で、1型糖尿病患者210名、医療スタッフ76名、医師20名から得た回答をまとめたものです。

 詳細については、全文をご覧いただければお分かりになると思うのですが、その中でも特に興味深い点についてご紹介させていただきます。

 「頻回注射療法からインスリンポンプに変更して、自己負担額に変化はありましたか?」との質問に対して、

・高くなった      51%
・あまり変わらなかった 32%
・安くなった       5%
・わからない      12%

 との回答となっています。半数の方が「高くなった」とされていますが、「あまり変わらない」という方も3割ほどおられ、医療費は注射と比べてそれほど高くない範囲にうまく抑制されているようです(現在、インスリンポンプ本体はリースまたはレンタルで運用されるので、利用に関して、本体購入の費用負担は患者には直接発生しません)。

注目すべきは、「インスリンポンプの"満足度"は、支払っている医療費と比べてどう思いますか?」との質問には、

・ポンプの方が
 満足度が高い     44%
・妥当である      27%
・医療費(負担)の
 方が大きい      17%
・分からない      10%
・その他         1%

となっています。4割以上の方が「満足」されているようですが、その一方で「負担に見合わない」と思っておられる方も2割弱おられるようです。

 また、自由記述の意見・感想の中には「主治医からの説明も無い。情報が欲しい」といった不満を訴える方がいる一方で、「ポンプ療法によって生活の自由度が増しただけでなく、血糖コントロールも非常によくなりました」「HbA1Cが苦労なく4〜5%台に留まっているので、以前はすぐに風邪をこじらせていたのが無くなり、風邪にかかる結構な医療費が無くなり、医療費全体が安くなり、体も楽になりました」と満足を表明されている方も少なからずおられます。

全体的に目立っていたのは、「身近にポンプユーザーがいない」「とにかくポンプについての情報が少ない」「導入後のきめ細かいフォローが重要」「身体は楽になったが、経済的負担は苦しい」「インスリンポンプを導入する際の明確な基準を設定した方が、混乱しないのでは?」などの意見でした。

 医療スタッフに関しては、自由記述の意見の中で「ポンプに関する情報提供だけでなく、それを補完するカーボカウントによる血糖コントロールの知識が不可欠」「患者さんの声を聞ける機会があれば、もっと医療者の理解が深まるのではないか」「注射による強化インスリン療法で血糖コントロールが改善しない患者さんは、ぜひ導入を検討してみるべき」などが目に付きました。

医師に対する質問で興味深いのは「インスリンポンプの導入がうまくいかない患者さんは、どのような理由が多い?」についてです。

 回答は以下の通りでした(複数回答)。

 

・機器の操作がなかなか
 理解できない     50%
・経済的な負担が困難  50%
・患者さん自身の
 心配・不安      35%
・皮膚トラブル     35%
・生活スタイルに
 合わない       25%
・機器管理がうまく
 いかない       20%
・装着感がなじめない  20%
・月1回の通院が困難   10%
・メンテナンスが
 うまくいかない    10%
・その他        10%

 となっています。やはり「操作が難しい」「経済的な負担」が最も大きく、患者自身の心配・不安が解消されないことや、皮膚トラブル(痒い、かぶれる)などが、実際に問題になってくるようです。

 また、最も気になる「インスリンポンプの導入で、血糖コントロールは改善されていますか? 」については、次の通りです。

・徐々に改善      50%
・目に見えて改善    30%
・改善する人としない人
 が両極端       15%
・その他         5%

 このことから、約8割の人で何らかの改善が期待できる一方で、「相性」も確実に存在するようです。

医師による自由記述の意見としては「保険償還など医療制度面での整備が必要」「医師側でCSIIの症例数が少ないため、もっと勉強する機会を増やすべき」「本来導入すべき患者さんがよりスムーズにCSIIを導入できるよう、医師側の体制や制度作りが求められる」などが、特に印象に残りました。医師側もCSIIについては、その効用をある程度認めつつも、医療者側の知識・スキルのアップと、制度面でのバックアップが不可欠と考えているようです。

現在、TPP(環太平洋パートナーシップ連携協定)参加の是非についての議論が大詰めを迎えており、(先週のメルマガでの「参加反対のお願い」も虚しく…?)ほぼ交渉参加が決まりそうな状況ですが、もしTPPが国会で批准され、実際に発効した場合、インスリンポンプに関する制度面での整備はどうなるのでしょうか?

 少なくとも「高額の医療費自己負担が可能な人だけが使えるデバイス」となることを拒否・阻止し、「現実的かつ有効な治療方法」の1つとして提供され続けるよう、今後も制度面での整備と、患者負担の軽減を訴えていくようにしましょう。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年11月10日 23:45) | コメント(0) | トラックバック(0)

先日、大阪のDM VOXに参加した時のこと。

テーマ毎に10個ほどのグループに分かれてグループディスカッションを行うことが恒例になっていますが、ディスカッション終了後、各グループからのまとめの発表を聞いていて、ふとあることに気が付きました。

殆どのグループに、CSII(インスリンポンプ)の利用者が含まれていたのです。

つまり、CSII利用者は、今回のDM VOX参加者のうち全部で10人以上いたことになります。
私はこのことに、少なからず驚きを感じました。

これまで“CSII(インスリンポンプ)”は「1型糖尿病患者の中でも、限られた人が、特別な事情で使うデバイス」という印象があったのですが、「DM VOX」という特殊な事情(CSIIを推進している大阪市立大学のお膝元での開催)を割り引いたとしても、ここにきてかなり多くの人に広まり、一般的な医療ツールになりつつある、との印象を受けました。

そこで、私と面識のある1型糖尿病の方にCSIIに関する質問を行い、そこでのお答えやコメントをこのコーナーでご紹介していきたいと思います。今回は、4名の方から回答をいただきました(仮に、Aさん、Bさん、Cさん、Dさんとします)。

【1.全ての方への質問】
■1-1.現在、CSIIを使っていますか?

≪回答≫
A:使っていない
B:使っていない
C:使っていない
D:使っていない

○能勢コメント:
意外にも、回答者の中には「現在使用中」という方はおられませんでした。やっぱりまだマイナー?


■1-2.過去にCSIIを使ったことがありますか?

≪回答≫
A:ない
B:ある(導入理由:妊娠・出産のため、中断理由:自分には合わなかった)
C:ある(導入理由:妊娠・出産のため、中断理由:余計にコントロールが悪くなった)
D:ある(導入理由:教育入院時に試行、中断理由:生活スタイルに合わない)

○能勢コメント:
妊娠・出産を契機に、CSIIの導入を検討されるケースが多いようです。妊娠時は、特に厳格な血糖コントロールが求められることから、「そのためのCSII」として期待されていることが分かります。


■1-3.現在CSIIを利用していないのは何故ですか?

≪回答≫
A:現在受診している医療機関が対応していない
B:医師に訊ねてみたが「必要ない」と言われた、現在の注射に比べてそれほど変わらないと思うので
C:あまり必要性を感じないので、主治医に確認したことがない
D:自分はダイビングをすることと、ずっと留置針が刺さっていることに違和感を感じるので

○能勢コメント:
まず、現在通院している医療機関が対応していないとどうにもなりませんね(苦笑)。その他、持効型溶解インスリン(ランタス、レベミル)が普及してきた現在、「そんなにメリットがあるの?」というのも、素直な疑問です。


【2.現在利用していない方への質問】
■2-1.今後CSIIを利用したいかどうかお聞かせください。

≪回答≫
A:機会があれば利用したい
B:機会があれば利用したい
C:自分が求める性能・機能を備えたものが開発されれば利用したい
D:自分が求める性能・機能を備えたものが開発されれば利用したい

○能勢コメント:
「機会があれば使ってみたい」という積極的な方がいる一方で、「今のものよりも更に信頼性・利便性が向上すれば使ってみたい」という方もいらっしゃいます。また、CGM(連続血糖測定)の機能も兼ね備えてほしいという要望もありました。ごもっとも、です。


■2-2.CSIIに最も期待する点は何ですか?

≪回答≫
A:血糖コントロールの改善
B:血糖コントロールの改善
C:実は現時点では注射に比べてのアドバンテージが小さくなっている?
D:認知症や痴呆になってもサポートしてくれること

○能勢コメント:
少なくとも「今よりも良くなる」ことが、導入の条件になると思います。追加の条件があるとすれば、「同じコントロールでも、日常生活の利便性が向上すること」となるでしょう。そして、更に遠い将来のサポートにも期待が寄せられています。


■2-3.CSIIを導入する上で、最も不安や心配に感じる点は何ですか?

≪回答≫
A:医師・医療機関のサポート体制、医療費の上昇
B:医療費の上昇、本体やルート、留置針などの故障や不具合
C:サポート体制、医療費、故障や不具合など(代替措置があるか?)
D:(コメント無し)

○能勢コメント:
やはり、「ちゃんと使えるよう、医師や医療機関のサポートをしっかりしてほしい」は大前提ですね。それが無ければ、利用者としては導入する気にはなれません。そして、窓口負担(さらには総医療費)をこれ以上増やしたくはない、というのも偽らざるところでしょう。また、万が一使えなくなった時、すぐに注射に戻せる備えも必須ですね。注射の時以上にバックアップ体制には気を遣った方がいいでしょう。


さて次回は「実際」のところについて、もう少し突っ込んでお話を続けていきたいと思います。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年10月14日 00:02) | コメント(0) | トラックバック(0)

現在IDDM☆MYSTARでは、比較的ポピュラーな食事に含まれる炭水化物量を割り出し、血糖の上昇傾向をイメージで表示してくれる「carbodata(カーボデータ)」という、スマートフォン(andoroid)用アプリの開発を行っています。

先日、ようやくβ版(評価版)が完成したのですが、前回のメルマガにて、現在皆さんが血糖測定の結果や炭水化物量の計算をどのぐらい血糖コントロールに活かしておられるかを質問するアンケートを実施させていただきました。

そして、内容的にはメルマガ読者に限定されるものではないので、私が運営するメーリングリスト「IDDM-Mailnet」でも、協力を呼び掛け、本日までに73名の方からご回答をいただきました(皆さん、お忙しいところご回答ありがとうございました!)

以下、その回答の結果をお知らせしますので、ご回答いただいた方はもちろん、そうでない方も、是非結果をご覧になってみて下さい。

【血糖測定の実態および「カーボカウント」の利用状況についてのアンケート】

結果はこちらから・・・

───────────…‥・★
問1:あなたの性別は?
女性  36人
男性  35人
無回答  2人

コメント:今回、回答者の男女比はほぼ同数でした。

───────────…‥・★
問2:あなたの年代は?
12才未満  0人
13〜15才  1人
16〜20才  1人
21〜25才  1人
25〜30才  3人
31〜40才 27人
41〜50才 16人
51〜60才 11人
61〜70才 11人
71才以上  0人
無回答   2人

コメント:やはりメルマガ購読者は30〜40代に集中しているようです。そして、50〜70代の方も多いですね!

───────────…‥・★
問3:あなたの職業は?
学生
アルバイト・パート     6人
会社員(派遣・契約社員)  4人
会社員(正社員)     23人
専業主夫・主婦      10人
公務員           4人
自営業           6人
経営者・会社役員      2人
無職            7人
その他           7人
無回答           1人

コメント:正社員として働いている、という回答が最も多く23人でした。

───────────…‥・★
問4:1型糖尿病を発症してから
3カ月未満          0人
半年未満           2人
1年未満           1人
3年未満           9人
5年未満          10人
10年未満          14人
20年未満          18人
20年以上          18人
無回答           1人

コメント:読者の皆さんの発症年数は幅広い分布となっていますね。ただし1年未満の方は少ないようです。

───────────…‥・★
問5:最新のHbA1cは?

平均 6.2%

コメント:こっ、これはスゴイ…。皆さん、超優秀な血糖コントロールですね!(^-^)

───────────…‥・★
問6:1日のインスリン注射回数は?
1回             0人
2回             1人
3回             1人
4回            24人
5回            19人
6回             5人
7回             0人
8回以上           0人
インスリンポンプを使用  15人
無回答           8人

コメント:「4回」が多いのは、毎食前の超速効型と、持効型1回を打っている方が多いからと思われます。インスリンポンプ利用者もかなり多いですね。

───────────…‥・★
問7:1日の平均的な血糖測定回数は?
0回             2人
1回             1人
2回             7人
3回             9人
4回            21人
5回             8人
6回             8人
7回以上           9人
無回答           8人

コメント:「4回」が多いのは、毎食前と眠前に測っている方が多いからでしょうか。「7回以上」の方もしっかりいらっしゃいますね。

───────────…‥・★
問8:あなたは血糖測定の結果によって、食前のインスリンの単位数を調整することがありますか?
ほとんど調整しない     2人
あまり調整しない      1人
たまに調整する      11人
よく調整する       19人
いつも調整している    31人
無回答           9人

コメント:無回答の方を含めても約83%の方が、「血糖測定の結果によってインスリンの単位数を調整している」と回答されています。皆さんにとっては、もはや「当たり前」のことになっているようです。

───────────…‥・★
問9:あなたは食事のメニューや量によって、食前のインスリンの単位数や種類を調整することがありますか?
ほとんど調整しない     0人
あまり調整しない      0人
たまに調整する      11人
よく調整する       14人
いつも調整している    36人
無回答           9人

コメント:無回答の方を除くと、「食事によってインスリンの種類や量は調整しない」と回答した方は「0」です。殆どの方が、食事内容によってインスリンの種類と量を調整されていることになります。

───────────…‥・★
問10:あなたは血糖を測ってみて結果が高い時、インスリンを追加打ちして調整することがありますか?
ほとんど調整しない     1人
あまり調整しない      5人
たまに調整する      13人
よく調整する       21人
いつも調整している    24人
無回答           9人

コメント:高血糖の時の追加打ちによる調整も、約80%の方が実践しておられるとのこと。

───────────…‥・★
問11:あなたは「カーボカウント」を知っていますか?
ほとんど知らない      3人
あまり知らない       4人
どちらでもない       4人
だいたい知っている    32人
よく知っている       21人
無回答           9人

コメント:「カーボカウント」は、約3/4の方がご存じのようです。かなり広まってきていますね。

───────────…‥・★
問12:「カーボカウント」を知っている方にお訊ねします。
あなたは「カーボカウント」を実際に利用していますか?

【「知っている」59人:回答者73人】
ほとんど利用しない     4人
あまり利用しない      2人
どちらでもない       3人
だいたい利用している   29人
いつも利用している    21人

コメント:「カーボカウント」を「知っている」と答えた人のうち、実際に利用している人は約85%。こうなると立派な「実用品」ですね。

───────────…‥・★
問13:「カーボカウント」を実際に利用している方にお訊ねします。
「カーボカウント」はどうやって習得しましたか?(複数回答)

【「利用している」53人:回答者73人】
医師や医療機関で指導を受けて         12人
患者会のセミナーを受講して          24人
友人・知人から教えてもらって          4人
本やインターネットなどを自分で調べて     37人
前からやっていたことがカーボカウントだった   8人
その他                     3人

コメント:これは回答がバラつきました。医師や医療機関が推進しているのではなく、「自分で調べて」の回答がいちばん多くなっているのが特徴的・示唆的ですね。


───────────…‥・★
問14:「カーボカウント」を利用していない方にお訊ねします。
「カーボカウント」を利用しない理由は何ですか?(複数回答)

【「利用しない」13人:回答者73人】
方法がよく分からないから            9人
興味はあるが面倒そうなので           6人
医師に相談したら止められたので         0人
友人・知人から難しいと聞いたので        0人
実際にやってみて低血糖・高血糖で失敗したので  0人
実際にやってみて体重が増えたので        0人
その他                     4人

コメント:「方法がよく分からない」が9人、「興味はあるが面倒そう」が6人となっています。逆に、この2点がクリアできれば、カーボカウントを利用してもらう可能性は低くはないでしょう。


───────────…‥・★
問15:「カーボカウント」を利用している方にお訊ねします。
「カーボカウント」を導入して、血糖コントロールはよくなりましたか?

【「利用している」52人:回答者73人】
まったくよくならない       0人
あまりよくならない        0人
どちらでもない         13人
まあまあよくなった       22人
非常によくなった        17人

コメント:「まあまあよくなった」「非常によくなった」が約3/4ですが、「どちらでもない」が1/4となっています。皆さんの回答を見る限りでは、「血糖コントロールを必ず改善する方法」でもないようですね。


───────────…‥・★
問16:「カーボカウント」を利用していない方にお訊ねします。
食事に含まれる炭水化物量が正確に分かれば、血糖コントロールはよくなると思いますか?

【「利用しない」20人:回答者73人】
まったくよくならないと思う    1人
あまりよくならないと思う     0人
どちらでもないと思う       1人
まあまあよくなると思う     15人
非常によくなると思う       3人

コメント:否定的な方が1割おられますが、9割の方が「食事に含まれる炭水化物量が正確に分かれば、血糖コントロールはよくなる」と回答されています。カーボカウントが「よく分からない」「面倒そう」と評価されるのは、炭水化物量の正確な推定が難しいから…というのは間違いなさそうですね。


───────────…‥・★
問17:スマートフォン用のカーボカウントアプリがあれば、
「カーボカウント」を積極的に利用しようと思いますか?

まったく利用しようと思わない   5人
あまり利用しようと思わない    7人
どちらでもない         18人
まあ利用しようと思う      22人
かなり利用しようと思う     13人
無回答               8人

コメント:ここは「どちらでもない」が多くなるなど、肯定と否定に回答が割れてしまいました。自由回答欄の内容を参考にすると、「現在スマートフォンを持っていない」「パソコンで利用できるなら使ってみたい」など、「使うための環境がない」ことが主な理由のようです。その辺り、十分な配慮ができず済みません…。でも、まず最初にAndroidケータイを選択したのには、訳があるのです。


───────────…‥・★
問18:スマートフォン用のカーボカウントアプリが無償提供された場合、使い勝手の評価や、データの収集に協力してもよいと思いますか?
まったく協力しようと思わない   5人
あまり協力しようと思わない    2人
どちらでもない         15人
まあ協力しようと思う      21人
かなり協力しようと思う     22人
無回答               8人

コメント:これも問17と同様、現在スマートフォンを持っていない人は協力しようがないので、傍観するしかなく、困惑されているようです。


───────────…‥・★
問19:今回のアンケート、スマートフォン用アプリ「carbodata」、あるいは「カーボカウント」について、ご意見・ご要望・ご注文・ご質問などがあればご自由に。

先ず、carbodataへの期待から。

○より幅広いメニューの炭水化物量が掲載されていると助かります。
○このようなアプリがあれば、自らがカーボカウントを学ぶための動機付けになると思います。
○まだスマートフォンは持っていないが、アプリの使い勝手がよければスマートフォン導入を検討したい。
○今はスマートフォンは持っていないが、持つようになればアプリを利用したい。
○医師からは「自分で調節して構わない」と言われてるので。食品のカーボがひと目で分かるアプリがあったらいいなと思います。
○カーボカウントは1型糖尿病だけでなく、2型糖尿病の食事療法でも有効なので、こういったアプリが普及すると、糖尿病患者のQOLが格段に向上すると思います。

一方、厳しいご意見も頂戴しています。

×スマートフォンにする予定がないからあまり興味が湧かない
×スマートホンでなければならないのでしょうか?
×iPhoneでは使えないの?
×スマートフォンは持っていません。
×重いアプリなら要りません。

そして、これ以外にも実にさまざまなご意見・ご質問を頂戴し、本当にありがとうございました。

それでは、今回この食事に含まれる炭水化物量を推計する「carbodata」をなぜスマートフォン用に、しかも「Android」を優先的に開発したのか、その理由を以下にお示しします。


【スマートフォン用に開発した理由】
・PC用ではなく、携帯電話用としたのは、外出時などであっても「いつも持ち歩くもの」なので。利用シチュエーションを選ばない。
・スマートフォン用のアプリケーションであれば、開発・更新・配布が容易なので、すぐに機能向上や改善が図れる。
・現在、携帯電話の販売比率のうちスマートフォンは既に50%を超えており、「携帯電話=スマートフォン」になるのは時間の問題なので。
・従来のケータイ(フィーチャーフォン)向けアプリの場合、機種やキャリアによる相違や制約が多いので。

【iPhone用ではなく、Android用アプリ開発を優先した理由】
・Androidケータイは、標準で「音声認識システム」が装備されており、音声による検索(つまりキー操作不要の検索)がすぐに実現できるので。
 高齢者や視覚障害者の状況を考えると、こちらの方がより簡便な操作環境となる。
・単純に普及台数を比較した場合、iPhoneよりもAndroidの方が台数が多いので。


ただし、今後のcarbodataの利用状況などによって、iPhone用のアプリを開発することも当然視野に入れています。私自身、スマートフォンとしての総合的な使い勝手では、iPhoneの方にまだ一日の長があると考えていますので、その点に関してはどうぞご期待いただければと思います。

とにかく、もうcarbodataのβ版は完成していますので、このアプリケーションの有用性や利便性をどうやって・どのぐらい・いつまでに世の中にアピールできるかが勝負になってきます。1型糖尿病の皆さんをはじめ、糖代謝疾患に悩む多くの方にとっての福音となるよう、carbodataがリリースされましたら、是非実際に使ってみていただき、そして厳しくも温かいフィードバックをいただけますよう、切に願うものです。

それでは皆さんのお手許にお届けできるまで、今しばらくお待ちください!

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年9月23日 02:14) | コメント(0) | トラックバック(0)

いつもメルマガ「IDDM☆MYSTAR」をご購読いただき、ありがとうございます。

現在MYSTARでは、比較的ポピュラーな食事に含まれる炭水化物量を割り出し、さらに血糖の上昇傾向をイメージで表示してくれる「carbodata(カーボデータ)」という、スマートフォン(android)用アプリの開発を行っています。

まもなくβ版(評価版)が完成する予定ですが、これに先立って、現在皆さんが血糖測定の結果や炭水化物量の計算をどのぐらい血糖コントロールに活かしておられるかを質問するアンケートを実施させていただくことにしました。

このアンケートは、回答者ご本人のDMに関する属性と、血糖測定の実態およびカーボカウントの利用状況についてお答えいただく、19問程度の簡単なものです。

回答はもちろん匿名で、ご本人のお名前やメールアドレスなどの入力は不要です。こちらからご本人が特定できるような個人情報をお訊きすることもありません。ご回答いただいた内容は、匿名化したデータとして取り扱い、集計した上で次回メルマガにて皆さんにフィードバックする予定です。

この「carbodata(カーボデータ)」が、本当に皆さんの毎日の生活に役立ち、多くの方に利用していただけるツールとなるよう、皆さんのご理解・ご協力をいただけないでしょうか。

アンケートは、パソコンと携帯のどちらからでもご回答いただけます。末尾には自由記入欄を設けておきますので、今回のアンケート、「carbodata(カーボデータ)」、そして「カーボカウント」へのご意見・ご要望・ご注文・ご質問などがあれば、遠慮無く思うところをお聞かせください。もちろん、応援メッセージも大歓迎です☆(^-^)

回答はこちら

 http://enq-maker.com/9ULc0X9

から(無料アンケート作成サイト「アンケートツクレール」(http://enq-maker.com/)を利用)

それでは、どうぞよろしくお願い致します!
 

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年9月 8日 21:46) | コメント(0) | トラックバック(0)

1型糖尿病を発症してから、皆さんは自分の「趣味」とは、どのような距離を取っておられるでしょうか?

今回は、同じ1型糖尿病の方が、どのような趣味に、どのような姿勢で取り組んでおられるのかについて、4人の方にお話を聞くことができましたので、かいつまんでご紹介していきたいと思います(内容は意訳しています)。

■山歩き(40代男性・歴約20年)
発症前から山歩きが趣味でしたが、発症してからもこの趣味は変わっていません。今もときどき時間を作っては山歩きに出掛けています。

ただ、長時間山道を歩いていると、当然のように低血糖になってしまうので、そのための対策は必須となります。

あるときは、長い下りが続く道で、30分おきにおにぎりを1つ食べても低血糖になってしまうことがありました。そのぐらい運動は「効く」のです。

でも「低血糖になるから」といって、山歩きの爽快さを手放すつもりにはなりません。これからもしっかり血糖コントロールをしながら、山歩きは続けていこうと思います。


■マラソン(40代男性・歴約10年)

私は1型糖尿病を発症するまで、身体を動かす趣味はゴルフだけでしたが、発症してからはマラソンに取り組むようになりました。

何故「マラソン」か?う〜ん・・・やっぱり、自分が走ることで、同じ1型糖尿病の人に「あの人ができるなら自分にもできるかも」と、希望を持ってもらえるんじゃないかと思ったことがきっかけですね。

一度、レースの時に、完走まであともう少し・・・ということころで、あまりにも身体が疲れたため、とうとう最後は歩いてゴールしたことがありました。ゴールして血糖値を測ってみると、何と「30」。この数値でもゴールできたことは、逆に驚きでもありましたが・・・。

走っているとどんどん血糖値が下がってくるので、間もなくエントリー予定のマラソン大会では、途中の補給をしっかりするようにして、低血糖になることなくゴールするつもりです。そしてできればタイムは4時間を切りたいですね。

付け加えると、いずれはトライアスロンにも挑戦してみたい(!)、と思っています。既に1型糖尿病でフルディスタンスのトライアスロンに取り組んでいる人がいるので、僕なんかは安心して取り組めますよね(笑)。


■ラフティング(小型のゴムボートによる川下り)(30代女性・歴約20年)

私はポンプ(CSII)をやっているのですが、ラフティングでは波しぶきの上がる急流を下るため、頭の上から水を被ることになります。こうした「全身ずぶぬれ」が当たり前の状況では、例えウェットスーツを着ていても、やはりボートに乗っている間はポンプを付けている訳にはいきません。

それでどうするかというと、いきなりポンプを外すのではなく、ポンプの注入量を徐々に落としていきながら、注射式の持効型インスリンに切り換えるのです。ラフティングを楽しんでいる時間は2時間から3時間といったところですが、予期せぬコースの変更などもあるので、そのあいだ全くインスリン無しでは、やはり高血糖になってしまい、無理があります。そのため、基礎分のインスリンを切らさないよう、ボートに乗っている間だけポンプから注射に切り換えるのです。

もちろん、全てうまくいく訳ではありませんが、極端な高血糖や低血糖になることもなく、今のところ多くの仲間とラフティングを楽しむことができていますね。


■お菓子作り(20代女性・歴約15年)

私の場合、物心が付いた頃にはもう1型糖尿病を発症していたので、「1型糖尿病だから」という理由で自分の趣味を考えたことはありません。お菓子作りが趣味なのは、やっぱりお菓子を作るのが好きだから・・・(笑)。

それ以前に、お菓子作りが好きなのは、それを食べる誰かの喜ぶ顔が見たかったり、そうした想像をしながらウキウキしている時間が楽しいからだ、と思います。

そして、そんな時は自分の1型糖尿病のことは忘れていますね(苦笑)。

お菓子を食べると、血糖値が上がったり、体重が増えたりする・・・という人がいますが、カーボカウントをうまく利用すればそれほど高血糖になることもありませんし、好きだからと毎日まいにちお菓子を作って食べている訳ではないから、大丈夫ですよ。


・・・いかがでしょうか?

1型糖尿病であることが理由であったり、なかったり。それぞれの事情はさまざまですが、その人らしい趣味を持つことで、自分が1型糖尿病であることをしばし忘れたり、その逆に1型糖尿病である自分のことを深く考えたり、と充実した時間を過ごしておられるようです。また、趣味を通して、1型糖尿病以外の人との交流が深まることも魅力ですね。

まだ自分にはこれといった趣味はない・・・という人がおられれば、是非いちど「自分はこれが好き!」という活動に打ち込んでみてはどうでしょう?

きっとあなたの人生を、より魅力ある、充実したものにしてくれるはずなので。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年8月26日 00:08) | コメント(0) | トラックバック(0)

半年に一度、横浜で開催されている“ヤング1型糖尿病セミナー”「横浜(YOKOHAMA) VOX」(http://www.geocities.jp/yokohama_vox/)の開催が近づいてきました。

この「横浜(YOKOHAMA) VOX」は、ヤングの会などへの参加経験がなく、「同じ1型糖尿病の人とコミュニケーションする機会がない」「どうやって1型糖尿病と折り合いを付けていけばいいかが判らない」などの方々を主な対象にした公開セミナーです。1型糖尿病の患者さんと1型糖尿病に関心のある方なら、基本的にどなたでも参加できます。

特に、今までこのような会に1度も参加したことがない方のご参加を歓迎します。

第9回の「横浜(YOKOHAMA) VOX」は、平成23年7月17日(日)(13:30ー17:30)に「かながわ労働プラザ」(最寄り駅:JR根岸線・石川町駅より徒歩3分)にて開催されます。

今回の医療者講演は、「私が患者さんに伝えたいこと,患者さんから学んだこと」のテーマで、独立行政法人国立病院機構 京都医療センターの坂根直樹医師に、お越しいただく予定です。

私も以前坂根Dr.の講演をお聞きしたことがあるのですが、患者の気持ちをとてもうまく汲みつつ、話を論理的に組み立てて提示してもらえるので、大変理解し易く、そして新しい発見のある内容となっています。

坂根Dr.曰く「『食事に気をつけているのに体重が増える』『運動しているのに血糖が下がらない』『低血糖が恐くて、高血糖を維持している』」など患者さんの素朴な疑問や不安に真摯に答えたいと思っています。皆さんが楽しく治療に取り組める方法を一緒に考えていくことができればと思っています」とのことなので、是非いちどお話を聞きに来ていただければと思います。

講演のもう一題は「1型糖尿病になって考えたこと」として患者さんご本人にお話いただきます。

講演後、参加者の皆さんには、ご自身が興味・関心をお持ちのテーマに分かれてのグループディスカッション(講師の先生と語る・血糖コントロールのこつ・ポンプ療法・妊娠と出産・就職や職場での対応・病歴5年以内の患者さんのグループ・家族学生生活と就職活動・女性だけのフリーディスカッション・カーボカウントなど)もありますので、「他の1型糖尿病の方がこんなとき、どう考え、どう対処しているのか」について、いろいろなヒントが得られるかと思います。

1型糖尿病についてさまざまな想いを抱えている方はもちろん、「ちょっと気分転換に」だけでも構いませんので、どうぞお気軽にご参加下さい

イベント終了後には、有志での懇親会も企画されていますので、お申し込みの際に遠慮無くお訊ね下さい。

私も参加予定にしていますので、会場で皆さんとお目にかかれることを楽しみにしています(^-^)

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年7月 7日 22:38) | コメント(0) | トラックバック(0)

前回に引き続き、CGM(“Continuous Glucose Monitoring”一定の間隔で継続的に血糖を測定する仕組み)についてお送りします。

現在のところ、日本では事実上MinimedのCGM Goldしか選択肢がありません。これは、3日間の血糖変動を記録し続ける測定器なのですが、「リアルタイムでは血糖値を表示しない」という大きな欠点があります。

ただ、それでも「使ってみたい」という方は多いと思われますし、以下はその代表的なご意見ではないでしょうか。

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(40代・男性・社会人)

【CGMに期待すること】
現在日本で使用できるCGM(ミニメド)は、興味はあるのですが、リアルタイ
ムモニタリングができないことや、血糖予測ができないことがネックですね。

私がCGMを使うとしたら、やはり、趣味である登山でのモニタリングと血糖予測
(低血糖アラーム機能)がメインになると思います。

普通の登山道なら、立ち止まって血糖測定することも可能ですが、悪場や岩場などでは、
立ち止まるどころか手を離すこともできない状況もありますので、そういう時には、
CGMが事故防止にも役に立つと思います。

それでももし、ミニメドが使えるとしたら、登山に行くたびに装着して、さまざまな
登山中の血糖パターンをいくつも取ってみたいですね。

登山ごとのデータを集めれば、ある程度、登山中の血糖変動を予測できるように
なるかもしれません。

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なるほど。確かにその通りですね。血糖変動の「パターン」が掴めるようになるということは、非常に重要だと思います。

さてそれでは、実際に「CGMを使ったことがある人」はどうなのでしょうか?ちょっと感想などを聞いてみましょう。

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(30代・男性・社会人)※実際にCGM使用経験アリ

【装着を検討している方へ】
未装着者の方は、一度は装着してみることをお勧めします。

できれば仕事をしている平日で、月〜金のいずれか3日間で。可能なら5日間。
月〜金の5日間、血糖コントロールが良ければ、土日の2日間が多少悪くても
A1cは良い値が保てます。

【装着時に気を付けること】
装着中はお風呂に入ることができません。ビニールで被せてシャワーのみです。
装着を希望する方はお風呂に入れないので、暖かい季節に試してみられることを
お勧めします。

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・・・これも「経験者ならでは」のご意見ですね。ありがとうございます。


さてそれでは、先日能勢がCGMを使用した際の、実際の血糖変動のデータを見ていただきたいと思います。

CGMを装着するにあたって、事前の希望としては次のようなものがありました。

 ・自転車でトレーニングをする際の、前後の血糖値の推移を知りたい
 ・勤務時間中に強い眠気を感じることがあるので、血糖変動が影響しているかどうかを知りたい
 ・その他、「自分が知らない血糖変動」がないかどうかを把握したい

それではまず、3日間のデータを順番に並べたものから。

sensor_daily_details_s.jpg


2日目、3日目とも自転車通勤をしているのですが、両日とも自転車通勤の直後にかなり低い値(60前後)まで下がり、そのあと昼食前にかけて一気に上がってる事が分かっていただけるでしょうか。

また、これも特徴的ですが、やはり2日目、3日目とも、昼食後から15時頃にかけて、今度は急激に血糖値が下がっている事がお分かりいただけるかと思います。ちなみに、いずれの日にも、この時間帯は仕事中に強い眠気を感じており、「血糖の落差」が「眠気」の要因になっていることが推測されます。

これへの対策としては、「昼の超持続型、昼の超速効型の単位数をそれぞれ減らす」が必要であると思われ、この結果を見てからは早速それを実行しています。

さらに、2日目夕方には自転車で60分間ノンストップの高強度トレーニングをやっており、その「成果」として、トレーニングをした後に摂った夕食後の血糖値のピークがほとんどありません。

そして、3日間のデータを全部重ねたものがこちらです。

sensor_modal_day_s.jpg



全体として眺めてみると、朝起きてから、夜寝るまでの日中の血糖変動はそれぞれかなり似通っているのに対して、寝てから起きるまでの血糖値の動きはかなりバラバラです。やはり、「測っては微調整」ができる日中と、「何もせずにそのまま」の就寝中では、動きが異なっているようです。

これらの測定を3日間だけでなく、5日間、10日間と続けていくことができれば、さらに詳しいことが分かると思いますし、インスリンの打ち方などもかなり細かく見直すことができると予想されます。

このように、CGMを装着してみると、最初の「お勧め」にもあったように、本当にいろいろな事が分かってきます。SMBGという「点」では分からなかったことが、CGMという「線」にすることによって、「自分の身体の中で何が起こっているのか」を、更に詳細に知ることができるのです。

いま、血糖コントロールがうまくいかず、有効な指針が得られない方、原因不明の血糖の乱高下がある方などは、是非一度このCGMを試してみてください。きっと、「次に打つべき手」の有効な手掛かりを得ることができると思いますので。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年6月24日 00:07) | コメント(0) | トラックバック(0)

皆さんは「CGM」をご存じでしょうか?

「CGM」とは、持続血糖測定(Continuous Glucose Monitoring)の略称で、一定の間隔で継続的に血糖を測定する仕組みのことです。

実際の測定器の詳細については、以下のページなどをご参照ください。

 http://dm-rg.net/1/016/01/
 http://www.isletsofhope.com/medical/cgms-minimed-gold.html

皆さんご存じのように、これまで血糖測定(SMBG : Self Monitoring Blood Glucose)は、指先から採血して1日に何度か測定を行うしかありませんでした。いわば「点」でしか血糖値を把握できなかった訳ですが、このCGMを使うことによって、血糖の細かな変動が明らかになり、いわば「線」で血糖値を把握できるようになります。

これにより、これまでの検査では把握できなかった詳細な血糖変動を、より正確に評価することが可能となるため、個々の患者の状態に即した、より適切な治療方針の立案を支援することが期待できるのです。さらに、このCGMにインスリンポンプ(CSII)を組み合わせることで、患者のライフスタイルに合わせたより緻密な血糖コントロール方法を提示することなども検討されているようです。

さてこのCGM、患者の皆さんは、具体的にどんなことを期待しているのでしょうか?

以下、2名の患者さんから寄せられた期待・要望をご紹介させてもらいます。

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(30代・男性・社会人)
私がCGMを利用できるとしたら、特にこんなデータを知りたいです。
 1.就寝中のデータ
 2.高血糖になる数時間前からのデータ
 3.新薬に変更した時のデータ

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(20代・女性・学生)
最近、私の血糖値は、起床後〜お昼までが高くなっていて、その後お昼前にがくんと下がる(ヒト成長ホルモンのせいか午前中いっぱいインスリンも効きにくい)ので、就寝後からお昼までの血糖値の推移が知りたいです。

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なるほど、いずれも切実ですよね。ちなみに私は自転車のレース中の血糖変動を是非知りたいですねぇ。

現在、日本で現実的に利用できるCGMは、Medtronic MiniMedのCGMS gold。これは、血糖値を直接測定するものではなく、皮下の組織間質液の電気的抵抗値を測定し、SMBGの血糖値と突き合わせて「推計」する仕組みとなっています。

今年から保険診療が適用されるようになったため、先進的な取り組みを行っている医療機関では、徐々に導入するところが増えてきているようです。

実は、私も6/7(火)から4日間にわたってCGMSを実際に装着し、現在も測定中なので、次回は「CGMを使ってみた、実際のところ」についてのお話ができると思います。どうぞお楽しみに!
 

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年6月 9日 23:42) | コメント(0) | トラックバック(0)

3カ月おきに大阪で開催されている、1型糖尿病とその医療環境に関心のある方を対象とした活動行事「DM VOX」(http://dmvox.com/)。

この第38回目の定例会が、まもなく6月18日に開催されます。

定例会への参加申し込みは不要で、かつ参加費は無料となっていますので、関西方面にお住まいの方で、ご都合のつく方は是非ご参加ください(もちろん、関東方面からのご参加も歓迎です!)

また今回は、京都医療センターの村田敬先生にご講演していただきます。

村田先生は、インスリンポンプ、カーボカウント、CGMSなどにも積極的に取り組んでおられる先生なので、いま皆さんが興味を持っている最新のトピックスについてお話をしていただだけるものと思います。

詳細は以下の通りです。

(詳細ここから)
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第39回“DM VOX”定例会のご案内

日 時:  2011年6月18日(土)14時00分〜18時00分(受付開始:13:30〜)

会 場:  アネックスパル法円坂 7階なにわのみやホール
※ 旧 大阪市立中央青年センター
(ホームページ:http://www.zaidan.or.jp/)
受付は7階で行います

場 所:  大阪市中央区法円坂1−1−35

最寄駅:  JR環状線・地下鉄中央線・長堀鶴見緑地線「森ノ宮駅」下車西へ500m
     地下鉄谷町線・中央線「谷町4丁目」?番?番出口から東へ500m

定 員:  250名

対 象:  ヤング糖尿病の患者さん、ご家族の方
もしくはヤング糖尿病に関心のある方
※特に初参加の方や10代後半から20代・30代の患者さんを歓迎します。

参加費: 無料

内 容:
○話題提供(1) ドクター講演
 『1型糖尿病治療の過去・現在・未来』
   / 独立行政法人国立病院機構京都医療センター 糖尿病センター  村田 敬 先生

○話題提供(2)
 『我々は「あの事故」から何を学ぶべきか』
   / 患者さん(病歴 24 年)

グループディスカッション
 1.慢性合併症(3大合併症中心)、2.妊娠・出産、3.カーボカウント(これからはじめたい人)
 4.初参加(発症間もない方も)、5.当事者以外、6.フリーテーマ

 ※当日、低血糖対策として軽食等を持込みして頂いても構いません。
   保育室・託児所などはご用意しておりません。

お申込方法:  事前申し込みはございませんので、当日会場までお越しください。

お問合せ先 :  〒532-0003
大阪市淀川区宮原3-4-30 ニッセイ新大阪ビル13階
日本イーライリリー(株)垣内 淳 (カイトジュン)・半田 三紀(ハンダ ミキ)
メールアドレス:osaka_dmvox@lilly.com
FAX:06-6397-7019(TEL:06-6397-7020)
※お電話にはすぐに対応できないことがあります

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(詳細ここまで)

私、能勢も前回に引き続き東京から参加の予定ですので、皆さんとお目に掛かれることを楽しみにしています!(^-^)

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年6月 9日 23:28) | コメント(0) | トラックバック(0)

皆さんはもうご存じでしょうか?

1型糖尿病と向き合いながら、「プロ野球選手になる」という自らの夢を叶え、糖尿病の子どもたちの希望の星として努力を続ける、阪神タイガースの岩田稔選手を。

「IWATA PROJECT 21」は、岩田選手からのメッセージである『夢を、あきらめない』を合言葉に、みんなの心をひとつにして未来に向かっていくためのプロジェクトであり、この5/2(月)から本格的に始動することになりました(「21」は岩田選手の背番号、そして21世紀を表しています)。

岩田選手が自らデザインを監修し、試合中も身につけている黄と緑の“チアブレス” が、このプロジェクトへの参加の証です。

 http://www.arkray.co.jp/iwata21/topics/topics110502.html

今回の岩田選手の呼び掛けと、これまでの活躍に対して、何人かの方からメッセージをいただくことができました。以下、40代のある男性の方からのメッセージをご紹介したいと思います(文章は編集させていただいております)。



彼自身、デビュー当初、常に枕詞として「糖尿病を抱えながら…」と言われた時期があり、その後阪神球団の広報が明らかに報道管制を敷いていた時期がありました。

おそらくは、「病気なんてなんのその」と最前線で戦ってきた一流アスリートとしてのプライドと、自分の病気に表面的にだけ触れられることへの不満・憤り、そんなこと(が原因)なのかなぁと漠然と思っていました。

しかし、1アスリートとして日々戦う身でありながら、今回岩田投手がこの「IWATA PROJECT 21」を起ち上げたことは、本当にすごいと感心しています。私自身、インスリン治療の経験や、低血糖などのコントロールでは少なからず悩んでいるので、改めて彼の事を尊敬し、心の拠り所とするようになりました(もちろん、阪神のエース候補としても期待してますが^^)

その上で私は、1型の方々のアイコン(シンボル的存在)としては勿論のこと、例えばエアロビックの大村選手なども含め、「Type1」(=1型糖尿病)であることを乗り越え、1アスリートとして活動している方たちを、グループで盛り上げ、支援する方向に発展してくれれば、と願っています。



以上、貴重なメッセージをありがとうございました。岩田投手の活躍が、一人でも多くのインスリン治療をされる方、そしして1型糖尿病の方を励まし、勇気づけてくれればと、私も願わずにはおれません☆(^-^)

次回も引き続き、「IWATA PROJECT 21」を採り挙げていきたいと思います。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年5月13日 00:46) | コメント(0) | トラックバック(0)

前回のメルマガでも触れましたが、日本てんかん学会(http://square.umin.ac.jp/)は、4月18日、栃木県鹿沼市でクレーン車を運転していた20歳代の男性が、運転中のてんかん発作が原因で意識を失い、登校途中の小学生6人を死亡させた事故を受け、「きわめて遺憾」とする声明(http://square.umin.ac.jp/jes/pdf/tochigitraffic.pdf)を出しました。

学会はこの声明の中で、「てんかんは多様な病態からなり、多くの場合は治療により発作は完全に抑制される。一定期間、発作が抑制されるとその後の再発率は急激に低下し、2年間発作が抑制された場合には、てんかんのある人の事故の発生率は一般の人と変わらない」とし、日本をはじめとする多くの国において、てんかん患者の自動車運転は、一定の条件下で許可されている現状を説明しています。この点に関しては、インスリン治療を行っている我々1型糖尿病患者についても、殆ど同じような状況ではないでしょうか。

ただし、大型免許および第2種(=貨物運搬や旅客輸送などの)免許に関しては、「日本てんかん学会は、てんかんのある人は原則として適正はないとの見解を以前から公表している」としており、その上で「今回の事故の加害者が、もし病気を申告せず、大型免許を取得していたことが事実であれば、きわめて遺憾」との見解を明らかにしています。厳しい見方ではありますが、その社会的な影響を考えるとやむを得ないところでしょう。

加えて同学会は、「今後もてんかんのある人が法律に基づいて運転免許を申請し、取得・更新するという社会的責任を適切に遂行できるよう、支援を継続する」とし、医師への啓発を徹底させることも示しています。

この声明からは、「事故を起こさないよう、普段から最大限の努力をしている多くのてんかん患者が、一方的な偏見を持たれたり、不利益を被らないようにしたい」というてんかん学会の強い意志が感じられます。

繰り返しになって恐縮ですが、皆さんもどうか血糖コントロールの自己管理は徹底して励行するようにしてくださいね。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年5月13日 00:22) | コメント(0) | トラックバック(0)

東日本大震災を受け、2回ほど特別号をお送りしましたが、今回からは元々のテーマ「カーボカウント」に戻ってお送りしたいと思います。

もう一度簡単に触れておきますと、「カーボカウント」とは、

 ・食事に含まれる炭水化物の量に基づいて、インスリンの注射単位数を調節しようとする食事療法(=インスリン調整方法)

のことです。

今回は、「カーボカウント」を緩めに実践されている、ある1型糖尿病患者の方への一問一答の形でお送りしていきましょう。


Q1.食事を摂る上で「カーボカウント」を利用していますか?また、厳密ではなくても、カーボ(糖質)を意識していますか?

A1.病院では、食品交換表に基づくカロリー管理の指導を受けましたが、「カーボカウント」については教えてもらえませんでした。退院から3ヶ月ほど経った頃にインターネットのフォーラムで「カーボカウント」を教えてもらい、見よう見まねでカーボカウントを始めたのです。


Q2.ご自分で「カーボカウント」を導入する上で、医療者からの推薦や協力は得られましたか?

A2.今の主治医には、それとなく「カーボカウント」をやっていることを話していますが、「あぁ、そう」程度で、反対もされなければ、特別な推薦・協力もありません。「血糖コントロールさえうまく維持できれば、特に方法には拘らない」と云うのが、主治医のスタンスのようで、ワタシ的には非常に助かっています。


Q3.カーボカウントに関する知識は、どこから・どうやって獲得(入手)したのですか?

A3.上にも書きましたが、最初に「カーボカウント」を知ったのは、インターネットでした。それから、「カーボカウント」に関する書籍を探して購入しました。


Q4.カーボカウントを導入する上で、いちばんの問題・障壁は何ですか?

A4.当時(3年前)の一番の問題は、やはり、「カーボカウント」に関する書籍が少なかったことでしょうか・・・。インターネット上には、導入者のブログがいくつかありましたが、どれも「体験談」ばかりで、カーボカウントの理論を学ぶには、あまり役に立ちませんでした。

・・・あっ、でも、実際にカーボカウントを導入してからは、そういった「先輩たちの体験談」は、非常に役に立ってますよ(^^)/


Q5.実際に「カーボカウント」を導入してみて、その効果や印象はどうですか?「カロリーカウント」と比べて何が変わりましたか?

A5.ありふれた感想ですが、やはり、「食べる楽しみが増えた」ってことでしょうか?病院で指導されたカロリー管理でも「食べてはいけないものはありませんよ」とは言われていましたが、やはり「カロリー」や「食品単位」を考えると、事実上「あれもダメ、これもダメ」ってことになりますよね。

例えば、夕食後に、ふと「アイス食べたい」と思っても、すでにその日の指示カロリー分は食べてしまってるので、「今日は我慢するか・・・」ってな感じで、結局、冷凍庫の中にアイスが置き忘れられて、そのうち家族に食べられてしまっていた・・・なんてことが何度かありました。

「カーボカウント」で、「食べたら打つ」を心がけるようにしてからは、無理に我慢することもなくなりましたし、その逆に、「注射打たなきゃならないから、今は食べないでおこう」と、無理なく間食をセーブできるようにもなりました。


Q6.カーボカウントのメリットとデメリットは何ですか?

A6.「メリット」は、やはり、食事に合わせてコントロールできることでしょうか?「デメリット」としては、「打てば良い」と調子に乗って、ついつい食べ過ぎてしまうことでしょうね。


Q7.これからカーボカウントを導入しようとする1型糖尿病(IDDM)の方にアドバイスすることがあるとすれば、それは何でしょう?

A7.他人にアドバイスできるほど熟知している訳ではありませんが、「教科書通りには行かない」ってことでしょうか?
 
インスリン/カーボ比も、インスリン効果値も、決して一定ではなく、時々刻々変化していますので、どんなに厳密に炭水化物量を測ってインスリン単位を決めても、思い通りにならないことは頻繁に起こります。

全く同じものを、同じ量食べても、朝と夜では血糖値の上がり方は違いますし、昨日と今日で必要なインスリン単位が異なることも、少なくありません。

ですから、(何でもそうですが)「カーボカウント」を「絶対的なもの」と考えないで欲しいと思います。

「試行錯誤」を繰り返しながら、少しずつ、自分に合ったコントロールを身につけていくものだと思います。


Q8.おすすめの本やWebサイトはありますか?

A8.お薦めと云うわけではありませんが、私が参考にしているのは、中外医学社から出版されている「よくわかるカーボカウント(津田謹輔著)」(津田謹輔著)」と「はじめてのカーボカウント(坂根直樹・佐野喜子編著)」です。

一番最初に購入したのは、医歯薬出版の「カーボカウント完全ガイド」ですが、ADA(アメリカ糖尿病協会)の出版物を直訳的に翻訳しているらしく、日本語の文章としてまとまっていないところもあり、内容を的確に理解するのにちょっと苦戦しましたね。ただ、「カーボカウント完全ガイド」自体は内容的には非常に良いものですから、ある程度カーボカウントの基礎が分かるようになってから読むと良いかもしれません。


・・・以上、皆さんの参考になったでしょうか?

これからも引き続きカーボカウントについては採り挙げていくようにしたいと思います(^^)

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年4月29日 00:12) | コメント(0) | トラックバック(0)

東日本大震災から早くも1カ月余りが経過しました。

今回の震災の被害は、4月14日時点で死者が1万3000人超、重軽傷者が約4900人、届け出があっただけで行方不明者は1万5000人に届こうかという状況になっています。最終的な死者の数は、恐らく3万人を超えるでしょう。想像を絶する数です。

そして、この未曾有の大惨事により、何とか自分の命だけは何とか助かったものの、かけがえのない家族を失った方。そして、地震に続いて押し寄せた津波で自宅を押し流され、何もかも失った・・・という方は何十万人にもなるでしょう。被災され、不自由な生活を強いられる避難所に身を寄せておられる皆さんの事を思うと、本当に胸が痛みます。

この状況にあたって、16年前の阪神大震災から得られた貴重な教訓を活かそうとする動きがある一方で、「阪神の時とは全く違う」点も数多く指摘されています。

 1.「阪神」では、被災した家屋は倒壊した場所に残っていたが、「東日本」では津波で地区ごと根こそぎ流失してしまった。
 2.「阪神」では、被害は活断層直上にほぼ集中していたが、「東日本」では、津波のため被害地域が青森から千葉までの非常に広範囲にわたる。
 3.「東日本」では、地震と津波の被害に加え、福島第一原発の事故による放射能汚染が生じている。

特に3.の福島第一原発の事故は、深刻です。

事故発生から1カ月を経ても解決の目処が立たず、1号機から4号機までの原子炉は未だに燻り続けています。事故の深刻度は「レベル7」と評価されるに至り、規模でこそ「チェルノブイリ事故の1/10」とされてはいますが、既にそれだけの放射性物質を大気中と海洋にまき散らし、事態の収束にはさらに数十年レベルの年月がかかると見られています。国内では、放射能に汚染された農産物や水産物を忌避する動きがありますが、海外からは「日本そのもの」が疑いの目で見られており、「ブランドとしての日本の価値」は著しく毀損してしまいました。

こうした中、避難生活を送る1型糖尿病の方は、本当に毎日大変な思いをされているであろうことは、想像に難くありません。

もちろん、既に各医薬品メーカーは、地震発生後速やかにインスリンをはじめ、必要な医薬品を現地(病院・薬局)に届けており、こうした「初動の良さ」は明らかに「阪神大震災」の教訓を活かしたものです。その意味では、「阪神」で得た教訓は決して無駄にはなっていないのです。

ただ、復興の目処がなかなか立たない状況が、このまま数ヶ月、半年・・・と続けば、被災者の生活再建が難しくなることはもちろん、1型糖尿病患者の方が、血糖コントロール維持することも容易ではないでしょう。

もちろん、大変な状況に措かれている慢性疾患患者の方は他にも数多くおられるはずなので、厚生労働省をはじめとする政府・行政機関には、これまで以上に被災地での慢性疾患患者のフォローを手厚くしてもらいたいと思います。

1型糖尿病患者に対しては、具体的な対策として

 ・インスリン治療を不可欠とする患者数の把握
 ・上記患者のHbA1cの継続的フォロー(ITの活用)
 ・極端に検査数値が悪化した場合の積極的介入
 ・所得低下に応じた医療費の減免

などが必要不可欠となるのではないでしょうか。

私も機会があれば、組織や団体を通じて、また直接厚労省へ申し入れを行っていくようにします。

皆さんからも何かご提案があれば、メルマガ末尾の連絡先までお願い致します。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年4月14日 23:41) | コメント(0) | トラックバック(0)

先日、ある方からこんな話を耳にしました。

「診察後、薬局で低血糖対策のブドウ糖をもらおうとしたところ、薬剤師の方から『ブドウ糖を食べたくて、わざと低血糖を起こしていないか?』と疑われた」とのこと。

医療者からのあまりにも意外な言葉に、その方は何も反応できずにそのまま病院を後にされたようですが、私は思います。「そんな時は、怒っていい」と。

確かにブドウ糖が「甘い」のは間違いありませんが、あれを「美味しい」と思って食べている1型糖尿病患者が、この世に1人でもいるでしょうか?

断じて否(いな)!

低血糖に気が付いたとき、多くの場合、冷や汗や震え・動悸が来たり、視覚や味覚に異常を感じたり、足許がふらついたり、とにかく「これはヤバイ!」と焦る中で、「藁をもすがる思い」でブドウ糖を口にする方がほとんどでしょう。そんなときに「美味しい」とか、「楽しみ」とか感じている余裕は全くありません。

しかも、ブドウ糖なんて「やたら甘いだけで、粉末はなかなか飲み込めないし、錠剤も噛み砕くのに時間がかかるし、正直『不味い』以外の何者でもない」と思っている方は少なくないのではないでしょうか。

いずれにせよ、我々は「必要に迫られて」「やむなく」「他に方法がないから」ブドウ糖を口にしているだけであって、「ブドウ糖を食べたくて、わざと低血糖を起こして」いるのではないか、などといった医療者の穿った見方は、「言語道断」と評して差し支えないと思います。

こんな時、こうした失礼極まりない医療者に対して、最も直接的かつ簡明にこちらの心情を理解させる方法は

 「怒る」こと

だと私は思います。

ただ、「感情に任せて言いたいことを言い散らかす」のではなく、あくまで「他者に対して最も分かり易い表現手段として、怒る」のです。

すなわち

・そうした疑いを持たれることは非常に嘆かわしく、
 かつ不愉快である

・本来、患者の心情的理解者であるはずの医療者に、
 全く理解してもらえていないことは残念でならない。

・頑張って血糖コントロールを良くしようとした結果、
 図らずも低血糖になってしまったときの患者の気持ちを
 あなたは考えたことがあるか?

・低血糖になったときの辛さ、気持ち悪さ、不安を
 あなたは実体験したことがあるのか?

・ブドウ糖以上に、低血糖から迅速かつ早期に回復する
 有効な手段が他にあるのか?

・ブリットル型や発症したばかりの方を優先したいなどの
 合理的な理由や基準があるのか?

・「良好な血糖コントロールを維持しようとすれば、
 低血糖は避けられない」というDCCTの知見は知っている
 のか?

などなど・・・。

こうしたことをきちんと理詰めで伝えていけば、相手がいかにこちらの感情を害したかということを、かなり速やかに学習してもらえると思います。

これらの「不快な感情」や「医療者として言ってはならないことは何なのか」を、患者から医療者へときちんと伝えることが、本当の意味での「糖尿病医療環境の改善・向上」に繋がるのではないでしょうか。

不遜を承知で敢えて言います。

「医療者を育てるのは患者である」と。

皆さんも、もしも医療者側の一方的な落ち度で不快な思いをされることがあれば、いちど「怒って」みられてはどうでしょう?

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年4月14日 23:26) | コメント(0) | トラックバック(0)

皆さんは「カーボカウント」という用語を耳にされたことはあるでしょうか?

「名前だけは聞いたことがある」「すでに毎日の生活に取り入れて実践している」「いま初めて聞いた…」などなど、同じ「1型糖尿病」の方であっても、個人によってその状況と反応はさまざまかと思います。

ここで改めて説明しておきますと、「カーボカウント」とは、

 ・食事に含まれる炭水化物の量に従って、インスリンの注射単位数を調節しようとする食事療法(=インスリン調整方法)

のことを指します。

従来、「糖尿病」における「食事療法(=インスリン調整方法)」は、「食品交換表」すなわち「カロリーカウント」に従って行われてきました。これは、食事に含まれる栄養素の「総熱量」によって、インスリン量を調節しようとする方法です。多くの医療機関では、この「カロリーカウント」が利用されており、現在もまだ主流であると思われます。

これに対し「カーボカウント」は、ここ数年の間で徐々に注目されるようになってきたインスリン調整方法であり、まだ日本ではあまり広くは普及していません。

「カーボカウント」と「カロリーカウント」を比較した場合、(主に1型糖尿病患者に関しては)次のような違いがあると考えられます

【カーボカウント】
・インスリン注射の量を、主に炭水化物量によって決める
・炭水化物量だけが分かればいいので、インスリン量の決定が比較的容易
・食事の量やタイミングが変動しても、比較的柔軟に対応できる
・超速効型インスリン、持効型溶解インスリンとの親和性が高い
・炭水化物以外にも、後から血糖の上昇を招く要素(脂質など)に注意する必要がある
・「血糖」だけに着目しがちとなるため、体重の増加を招く可能性が高い

【カロリーカウント】
・インスリン注射の量を、主に総カロリー量によって決める
・食事の総カロリー量を計算する必要があるので、インスリン量の決定が難しい
・食事の量やタイミングに変動があると、対応は煩雑になってくる
・速効型インスリン、中間型インスリンとの親和性が高い
・短い時間内における血糖変動にはあまり神経質にならない方がうまくいく
・「総カロリー量」に着目しているので、体重の調整には向いている

「カーボカウント」は、今年で10年を迎える「超速効型インスリン」の普及と共に広まってきた、という経緯があるのですが、これは、「炭水化物を摂取したときの血糖上昇」と「超速効型インスリンによって得られる血糖低下」のパターンが(上下は逆ですが)近似している、という理由によるものです。

つまり、食事に含まれる炭水化物の量に見合った超速効型インスリンを引き当ててやることができれば、食事の際の血糖をうまくコントロールすることができる…という訳です。

しかし、現実に周りを見回してみると、「実際の日常場面でカーボカウントをフル活用しています!」という1型糖尿病の方は、まだまだ少なく、未だに「少数派」にとどまっているようです。これは何故なのでしょう?

うまく使いこなせば、血糖コントロールが良好に維持できたり、食事の自由度が増えることでQOL(生活の質)を上げることができる「カーボカウント」のハズですが、あまり普及していないのは何故なのか?どうすればそれをうまく活用することができるのか?

次回はその辺りの問題を中心に、「カーボカウント」について、更に詳しく掘り下げていきたいと思います。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年3月10日 23:16) | コメント(0) | トラックバック(0)

3カ月おきに大阪で開催されている、1型糖尿病とその医療環境に関心のある方を対象とした活動行事「DM VOX」(http://dmvox.com/)。

この第38回目の定例会が、まもなく3/19(土)に開催されますので、その要項についてお知らせします。

今回は、ご自身も1型糖尿病患者として有名な、大阪大学の黒田暁夫先生にご講演いただくことになっています。実は、黒田先生にDM VOXでお話いただくのは3年ぶり。そして、異動のため阪大におられるのはこの3月末までとなるため、「最終大阪講演」の副題が付いています。

黒田先生の話を生で聞くことができる貴重な機会ですので、今まで黒田先生の講演を聞いたことがない方はもちろん、何度も聞いているという方も、久々の「黒田節」を存分にご堪能ください。

そして、講演後のグループディスカッションも充実しております。「今まで同じ1型糖尿病の人とじっくり話をしたことがない」「1型糖尿病になった際の日常生活のノウハウを訊きたい」などなど、日頃はなかなか得られないコミュニケーションの機会が盛りだくさんなので、是非ともご参加いただければと思います。

詳細は以下の通りです。

(詳細ここから)
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●第38回 DM VOX 定例会

●日時:平成23年3月19日(土)
 14時00分〜18時00分(受付開始:13:30〜)

●場所:アネックスパル法円坂
 7階なにわのみやホール 

JR環状線・地下鉄中央線・長堀鶴見緑地線「森ノ宮駅」下車西へ500m
   
地下鉄谷町線・中央線「谷町4丁目」10番11番出口から東へ500m

※保育室・託児所等はご用意しておりません 

●定員:250名 

●対象:ヤング糖尿病の患者さん、ご家族の方、ヤング糖尿病に関心のある方  
※特に初参加の方や10代後半から20代・30代の方を歓迎します。
       
●参加費:無料

●内容:
・話題提供(1)ドクター講演
『脳内膵移植2011〜最終大阪講演〜』
大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学
黒田 暁生 先生

・グループディスカッション
(1)慢性合併症(3大合併症中心)
(2)ポンプ希望者
(3)最新医療(新しい製剤・デバイス・CGMS)
(4)妊娠・出産
(5)食事療法・カーボカウント(基本編)
(6)発症間もない方や病気の受け入れ
(7)当事者以外
(8)初参加
(9)フリーテーマ(血糖コントロールを含む)   

※今回事前申し込みはございませんので、当日会場までお越しください。
(定員オーバーになることはなく、当日お断りすることはございません)

お問い合わせ先は

osaka@dmvox.com

もしくは

〒532-0003
大阪市淀川区宮原3-4-30
ニッセイ新大阪ビル13階
日本イーライリリー(株)
垣内淳(カイトジュン)
半田三紀(ハンダミキ)
TEL06-6397-7020
FAX06-6397-7019

まで宜しくお願い致します。
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(詳細ここまで)

私、能勢も東京から参加の予定ですので、皆さんとお目に掛かれることを楽しみにしています!(^-^)

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年3月10日 22:56) | コメント(0) | トラックバック(0)

先日、NHKの「ためしてガッテン」を見ていたときのこと。その回のテーマは「ダイエット特集」でした。ご覧になっていた方も多いのではないでしょうか。

さて一般的には、2型糖尿病に関連するテーマとして「ダイエット」が語られることが多いのですが、その番組の中で、1型糖尿病にも関係があると思われる、ある興味深いデータが示されていました。それは「空腹感」に関するものです。

皆さんの多くは、「『空腹』になると『空腹感を感じる』」と思っておられるのではないでしょうか。

確かに全くその通りなのですが、しかし、必ずしもこれに当てはまらない場合もあるのです。

それは「『急激に血糖値が下がるとき』に『空腹感を感じる』」です。

「ああ、なるほど!」と思い当たる方は少なくないでしょう。

番組の中では、「必要以上に大飯を喰らう人」ほど、「食後1時間ほどでなぜか空腹感が出てくるので、その時にまた食べてしまう」ことが紹介されていました。

これは、必要以上の炭水化物を摂って、一時的に高血糖になったあと、今度は自前のインスリンで血糖を下げようとする訳ですが、その「急激に血糖値が下が」ってしまって「空腹感を感じる」ため、また食べてしまう…のだそうです。そのため、炭水化物を多く摂る人は、ますます炭水化物の摂取量が増えて、ますます体重が増えてしまう…という悪循環に陥るのだとか。

そして我々1型糖尿病患者の場合は、これに相当するのが、「食後、インスリンの打ち過ぎで低血糖になるとき」です。

「いったん低血糖になると、食欲を抑えられずについつい食べ過ぎてしまい、あとでまた超高血糖になってしまう」という経験をされた方は、かなりいらっしゃると思いますし、実際そうした話は毎日のように耳にします。

しかし、そうして「空腹感を感じている」とき、我々は「空腹」なのでしょうか?

断じてNO!

そうです、我々は「血糖値の急激な低下」を「空腹」と勘違いさせられ…いわば脳からの指令に「騙されている」のです。

こんな時に我々がすべきことは、不要な栄養を追加で摂ることなく、できる限り速やかに血糖値だけを適正値に戻すことです。

だからこその「ブドウ糖」なのです。そして「これだけブドウ糖を入れれば、後で必ず元に戻る」という量を食べた後は、10分から15分、何かを食べたくても極力ガマンするようにしてください。そうすれば、血糖値は必ず適正値に戻ってくれるからです。

食後に我々を襲う「辛い低血糖」ですが、これに騙されることなく、ブドウ糖で「騙し返して」やりましょう。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2011年1月20日 23:36) | コメント(0) | トラックバック(0)

12月もいよいよあと1日と少し!既に、故郷に帰省したり、年越しの準備に追われている方も多いのでは?
この12月は、テーマを「外食や忘・新年会で気を付けていることは? 」として、特集をお送りしています。

今回は、「注射ナシの呑み会」として、能勢自身の失敗談を。

先日、友人の結婚式の二次会に参加するため、東京から大阪へと向かいました。
発車ギリギリで間に合った新幹線に乗り込んだ直後、席に座ってカバンを開けたとき、私は自分の目を疑いました。

「インスリン注射一式忘れた…?(激汗)」

これまでも、途中でインスリンの残量が足りなくなったり、血糖測定器を忘れたりすることはありましたが、流石に「インスリン注射一式全て」を忘れたことは初めてです。

今から引き返していたら、二次会には間に合わない…。

さて、ここで「究極の選択」。

私は数秒考えたのち、「今日の結婚式二次会では炭水化物を摂らない」ことに決めました。

血糖を上げる主な要素は、今日の最初の特集でも採り挙げた通り、「炭水化物」です。
「ならば、炭水化物を摂らなければ、血糖値はさほど上がらない」と踏んで、「注射ナシ、炭水化物ナシ」で参加することにしたのです。

さて、くだんの二次会にて。

最初に出てきた乾杯のビールこそコップに1杯だけいただきましたが、あとはひたすら「タンパク質と野菜」で対応です。
幸い、二次会は立食パーティで、出てくるメニューは自分で皿に取って自由に食べることができました。

オードブルの生ハムやらマリネやらサラダやらローストビーフやら、ひたすら「タンパク質と野菜」にて。そしてドリンクは血糖値を上げ難いワインを。
ミニサンドイッチ、パスタ、パン、デザートなどの「炭水化物系」は全てスルーです(苦笑)。

「炭水化物ナシだと足りなくない?」と思われそうですが、「タンパク質と野菜」のメニューをがっつりといただきましたので、お腹は結構いっぱい(笑)。

食事が終わってしばらくして、たまたまその場で血糖測定できる機会に恵まれたので、測ってみると「194mg/dl」の数値。
やや高めではありますが、「インスリン無し」としては上出来です。

そして当日24時、大阪より東京へ無事戻り、再度血糖値を測ってみると178mg/dl。全然問題ナシです。
ただし、補正のため、ここで超速効型を1.5単位追加。
この日は、大阪へ出発する前に、2時間以上自転車でトレーニングをしていたため「血糖が下がる傾向にあった」のも良かったのでしょう。

このように「炭水化物が血糖を上げる」ことが分かっていれば、「注射が無いから何も食べられない」でもなく、「注射は無いけど超高血糖覚悟で食べる」でもなく、「注射無しでパーティを楽しみつつ、それなりの血糖値を維持する」ことも不可能ではないのです。少々アクロバティックではありますが、「こんな方法もある」というコトで。

なお、このように糖質を抜いた食事内容だと、後で低血糖になり易くなる(=消化の過程で持続的に吸収される糖質が不足する)ので、あくまで「非常時」の対応とお考えください(平時に常用するのはオススメできません)。

あともうひとつ、やはり「手許にインスリンがある」というのは安心ですね。こんかい改めて実感しました…(^-^;)

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年12月30日 22:07) | コメント(0) | トラックバック(0)

お昼時やおやつ時、皆さんはコンビニやスーパーでお菓子や惣菜を買うとき、何を基準に商品を選んでいるでしょうか?

「新発売」だから?「味が好き」だから?「キャンペーンのシールが貼ってある」から?「『カロリー控えめ』と表示してある」から?それとも、あまり吟味せずに「ついつい勢いで」買ってしまう?

実は、多くの食品のパッケージには「栄養成分表」が表示されており、その中には血糖コントロールの指標となる貴重な情報がしっかりと含まれています。
主な項目は、エネルギー(Kcal)、炭水化物、脂質、タンパク質ですが、特に「炭水化物(糖質)」の量には注目です。

これは、食品に含まれる栄養素の中でも、「炭水化物(糖質)」が、短時間の血糖変化に直接影響を与えるからに他なりません。
いわゆる「カーボカウント」と呼ばれている考え方です。

以前は、炭水化物だけでなく、脂質やタンパク質も含めた「食品に含まれるエネルギー総量」である「カロリー」が重視されていました。しかし、超速効型インスリンが普及して以降は、この超速効型インスリンによって、炭水化物の摂取によるごく短時間の血糖上昇を効果的に抑制する事が可能になったため、「食品に含まれる炭水化物の量」、すなわち「カーボ」が重視されるようになってきたのです。

平たく言えば「自分が食べた食品の炭水化物量に対して、超速効型インスリンを何単位引き当てるか」という考え方です。

もちろん、これは「血糖値の正常化」に焦点を当ててたものであり、「好きなものを好きなだけ食べて、それに見合った量の超速効型インスリンを打てばいい」ことを意味する訳ではありません。あくまで「現在の基礎代謝に加え、自分の日常生活で消費するカロリー」の食事を摂ることが原則です。

ただ、カロリーの総量に気を配りつつ、「カーボカウント」を有効に使いこなすことができれば、食事に関する自由度を飛躍的に高めることができるため、欧米ではこの「カーボカウント」による血糖コントロールが主流となっています。

さてそれでは、「栄養成分」による血糖コントロールの具体例に目を向けてみましょう。

例えばグリコの「ドロリッチ」を見てみると、

 エネルギー/109kcal
 たんぱく質/1.4g
 脂質/2.5g
 炭水化物/20.1g

となっているので、(「炭水化物10g」を「1カーボ」とした場合は)「2カーボ」となる訳です。

私の場合、「1カーボ」に対して「超速効型インスリン1単位」を引き当てることにしているので、ドロリッチを飲むときは超速効型インスリンを2単位打てばいい、ということになります。

次に、店頭で受け取るカップには表示されていませんが、マクドナルドの「マックシェイク バニラS」の栄養成分をホームページで調べてみると、

 エネルギー/205kcal
 たんぱく質/5.1g
 脂質/1.0g
 炭水化物/44.0g

なので、炭水化物量は「約4カーボ」です。超速効型インスリンなら4単位、ですね。

また、オリジン弁当の「生姜焼き弁当」なら、

 エネルギー/778kcal
 たんぱく質/20g
 脂質/36.6g
 炭水化物/84.8g

なので、炭水化物量は「約8カーボ」で、超速効型インスリンなら8単位となります。

こうして、一発で「答え」を出すことができるのです。

このように、自分が食べたり飲んだりしようとする食品について、それに含まれる炭水化物量が事前にはっきり分かっていれば、超速効型インスリンによる血糖コントロールはかなり容易になってきます。

いままで、中身を取り出した後のパッケージをスルーで捨てていたとしたら、是非いちど「栄養成分表」を手に取って眺めてみてください。
きっと新しい発見があるはずなので。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年12月30日 21:19) | コメント(0) | トラックバック(0)

12月もいよいよあと1週間あまりとなりました。忘年会シーズンはただいま真っ盛りです。
そこで12月は、テーマを「外食や忘・新年会で気を付けていることは? 」として、特集をお送りしています。

今回は、1型糖尿病の発症から10年になる、40代の女性(Aさん)から寄せられたコメントをインタビュー形式でご紹介していきましょう。

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能勢 :Aさんは呑み会の時、どんな風に対応してます?
Aさん:基本カーボカウントで、出てくるメニューの糖質の量をだいたい見積もって、それに応じた超速効を打ってますね。

能勢 :糖質の量は目分量でだいたい合います?
Aさん:うーん。見極めようとはしてるけど、そんなに厳密じゃないですね。それに何回も注射するの面倒だし(笑)。

能勢 :確かに(笑)。「アレにそんなに糖質入ってた?」ってこともありますし、タイミング的に打てない時もありますよね。
Aさん:同じ1型糖尿病の友だち同士での呑みだったら全然気にしないけど、会社の呑み会とかだと、例え1型糖尿病のことは
    オープンにしてたとしても、やっぱり他の人の前で注射をするのは気が引けるし、トイレに行ったタイミングで…
    とかになっちゃうかな。

能勢 :やっぱそんな感じですよねぇ…。私も「トイレで追加打ち」は同じですよ。
Aさん:だよねー。あ、そうそう、自分の場合は呑み会の頻度自体が少ないからなんだけど、「気にしない」ようにしてるかも。

能勢 :んん?「気にしない」、ですか?
Aさん:そそ。もちろん、何にもインスリン打たないってワケじゃないけど、適当に打っておいて、あとで300とか400とかに
    上がっても「ま、今日は呑み会なんだから上がっても仕方ないよね〜」って感じで「気にしないことにしておく」の。
    もちろん呑み会から帰ったらすぐに必要な単位数を追加して修正するんだけど、呑んでる時は「血糖値を適正に保つ」
    よりも、「楽しむ」方を優先しちゃう。

能勢 :そっか、「敢えて気にしない」んだ…。
Aさん:だって、人間が頭で考えたインスリン量で血糖きっちりコントロールしようなんて、所詮無理だもんね〜(笑)。

能勢 :Aさんにはっきり「無理」と言われると、説得力ありますね(笑)。なるほど、参考になりましたデス。
Aさん:あんまり胸を張っては勧められないかもしれないけど、ま、そんな考え方もあるってコトで(笑)。

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こうした「割り切り」も、時に有効な場合があるようです。「ひとつの考え方」として、ご紹介しておきます。
 

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年12月23日 13:26) | コメント(0) | トラックバック(0)

強化インスリン療法を実践する場合、「低血糖は避けられない」と云われています。
皆さんもこの低血糖は、日々少なからず経験されているのではないでしょうか。

特に、「HbA1cを下げようとしている人」は、低血糖を頻発する傾向にあるかと思います。

ただ、低血糖になったときでも、手元にブドウ糖があったり、すぐ近くに自販機があったりすれば、それほど問題にはなりません。

でも、たまたまブドウ糖やペットシュガーを持っていなかったり、身の回りに家族もいない場合、あなたはどうされているでしょうか?

道端で座り込んで立ち上がれない、同僚と打ち合わせをしているはずだけど自分の話している内容が何だかおかしい、待ち合わせの場所に急いでいるはずなのに駅で乗り換えができない…などなど。

そんなとき、多くのケースで共通しているのが「低血糖を何とかしようとして自力で頑張った結果、余計に事態が悪化してしまった」ということです。

何とか一人で立ち上がろうとする、話の内容がおかしいので修正しようとする、いつもの簡単な乗り換えなので2番線のホームに向かう…ところが、結局どうにもならずに意識を失い、気が付くと病院のベッドの上…とはしばしば耳にする話です。

しかし、それらのケースのいずれでも、どこかに「低血糖から復活するチャンスがあった」ことも、やはり共通しているのです。

座り込んでいるとき通りがかりの人に「大丈夫ですか?」と声を掛けられた、話をしている同僚から「もしかして低くない?」と訊かれていた、駅で乗り換えようとうろうろしているときに駅員さんから「何かお困りですか?」と気に懸けてもらっていた…などなど。

そんなとき、あなたは「いえ、大丈夫です!」と言って、そうした申し出を断っていなかったでしょうか?

そうです、そんなときは迷わず助けを求めていいのです。
「済みません、体調が悪いので甘いジュースを飲ませてもらえませんか」と。

恐らく、自分の1型糖尿病のことを気にする余り、「他の人に迷惑を懸けてはいけない」「しっかりしなくては自分の評価が下がる」「見ず知らずの人に甘えられない」など、いつも以上に「しっかりしようとする」「何とか自力で頑張ろうする」「気丈に振る舞わなくてはと思う」からなのでしょう。

しかし、ことここに至っては、「自力で解決しようとする方が、かえって周囲に迷惑が懸かって」しまいます。

そもそも、他の人から声を掛けられるということ自体、「明らかに行動や受け答えがおかしい」ことの証明でもありますから、そんなときは他者から提供されるサポートに素直に頼ってしまいましょう。そしてあなたが思っているほど、「他者」や「社会」は、冷たくも無関心でもないはずです。

低血糖の時は「頑張らない」に限ります。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年12月23日 13:05) | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年もいよいよ12月となりました。これから年末年始にかけて、忘年会・新年会のシーズンがやってきます。
そこで12月は、テーマを「外食や忘・新年会で気を付けていることは? 」として、特集をお送りしています。

今回は、1型糖尿病の発症から15年、現在40代の女性から寄せられたコメントをご紹介していきましょう。

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私は、会社を退職して自宅で一人で仕事を始めてからもう10年以上になるので、最近では忘年会や新年会のような大がかりな(?)外食とはあまり縁が無くなってしまったのですが、以前の乏しい経験を元に、「呑み会や忘・新年会で気を付けていることは?」について考えてみました。

 1.忘年会や新年会など、アルコール摂取を伴う会食で
  気を付けていること、工夫していることは何ですか?

わたしはほぼ下戸で、飲むとしてもごくごく少量なので、この件に関しては何もしていません。

通常の糖質の消化・吸収よりアルコールの分解の方が優先的に行われるので、アルコールを摂取しながら糖質を摂取した場合、血糖値の上昇が遅くなるために低血糖になりやすいんですよね? お酒好きの人は神経を使わなくてはならず、大変そうですね。

 2.外食の際、「これは難しそう」と思っていたのに、
  血糖コントロールがうまくいったケースはありますか?
  またそれは具体的にどのような時でしょうか?

先日、いま流行りの「女子会」で、生まれて初めて韓国のコース料理を経験しました。一体何が出てくるのかさっぱり見当がつかず、おそるおそる会食に臨みました。前菜の生春巻きとサラダ類を食べたあとで、とりあえず3単位ほどインスリンを打ち、その後、チヂミや揚げ物、鍋料理(〆はうどん)、ミニアイスと食べ終わった時点でもう3単位ほど打ちました。

コース料理にしては、はっきり糖質とわかる料理の量は少なめで、インスリン量は普段と大体同じにしました。結果として、就寝前の血糖値を、食前の血糖値+約30に抑えることができ、翌朝もそれを維持していたので、まあまあの出来だったと思っています。

おおざっぱに言って、食事時間が長い場合や、出てくる料理がわからない場合、あるいは料理が出てきてもその素材が何なのかわからない場合などは、料理と自分の体調の双方の様子を見ながら、注射を小分けにして打つのがポイントのような気がします。

 3.外食の際、「これは楽勝」と思っていたのに、
  血糖コントロールで失敗したケースはありますか?
  またそれは具体的にどのような時でしょうか?

「しゃぶしゃぶ」です。お肉が中心で(野菜も結構食べたとは思いますが)、ご飯や麺は何も食べなかったにもかかわらず、食後に信じられないほど血糖値が上がりました。恐らく、「たれ」が原因だったのではないかと思っています。大抵のたれには、実は砂糖やみりん、果汁などがかなり大量に使われているもの。前面に出るのが醤油味や塩味や辛味などであるため、ついつい見落としがちですが、含まれている糖質の量は侮れません。

それに、たとえたれを使わずに塩だけで焼肉を食べたとしても、脂肪の多い部位だと、インスリンの効果がかなり低下するので、それだけで血糖値がかなり上がる可能性もあります。

ちなみに、外食の際に、楽勝と思って油断するということはまずありませんが、それでも失敗の方が「圧倒的に」多いのが現実です。経験を積んでいくしかないと思うのですが、経験をする機会自体があまりないので...。

 4.外食をする際、あなたが「これは是非欲しい!」と
  思う情報は何ですか?

先週の記事の方と同じく、「炭水化物量の記載」です。できれば、そのうちショ糖と食物繊維の量がいくらかも。

ほとんどのファミレスではカロリーと塩分の表示は浸透していますが、「糖質」の量が記載してあるのは見たことがありません。実際には蛋白質や脂質も計算してあるはずなので、出し惜しみせずに全部記載してほしい。

特に、「成人の数人に一人が糖尿病」という時代に突入している今日、一般商品も含めて炭水化物(糖質)量の記載は、とても意味のあることだと思います。行政に働きかけてでも実現させたいものです。能勢さん、音頭を取るつもりはありません?

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・・・むむ、提供メニューの糖質量表示義務化ですか。それはなかなかいい提案ですねぇ。ちょっと検討させてください(汗)。

では来週も引き続き、具体例をご紹介していきたいと思います。
 

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年12月16日 01:38) | コメント(0) | トラックバック(0)

いつもの通り、食後2時間の血糖値を測定してみると・・・

「げっ! 高っ!!」

そうです。1型糖尿病になると、どれだけ気を付けていても「予想外の高血糖」に遭遇することがありますよね。

ちょっと食べ過ぎたかな・・・とか、設定した単位数のインスリンが注入されていなかったりで、200、300、そして400・・・(以下自粛)。

そんなとき、皆さんは「追い打ち」をされているのではないでしょうか。高血糖のまま長時間過ごすのは不安ですし、何よりも、喉が渇いたり、疲れ易くなってりして、気持ちが悪いから、に他なりません。

しかし、皆さんは「1単位のインスリンが自分の血糖をどの程度下げるか」について、正確に把握しておられるでしょうか?これが分かっていないと、適正血糖にするつもりが下がり過ぎてしまい、今度は低血糖・・・なんてことになりかねません。

この、「1単位のインスリンが自分の血糖をどの程度下げるか」についての値を「インスリン効果値」と呼び、おおよそ次のような式で求められます。

 ・超速効型インスリンの場合:1800÷1日の総必要インスリン量(1800ルール)
 ・速効型インスリンの場合 :1500÷1日の総必要インスリン量(1800ルール)

例えば、私の1日の総必要インスリン量は、超速効型インスリン 5+7+8、持効型溶解インスリン 6+6 の、合計32単位なので、超速効型で補正する場合は1800÷32=56となり、注射後3〜4時間で56mg/dl下がる計算になります。

ちなみにこれは、私自身の体感ともほぼ一致しており、血糖値が150〜400の範囲であれば、この「インスリン効果値」に従って補正をかけることになります。

補正する際の単位数の求め方は次の通り。

(今の血糖値-目標血糖値)÷インスリン効果値=必要なインスリン量

したがって、今の血糖値が350であるとすると、

(350-100)÷56=4.46

となるので、4.5単位の超速効型インスリンを追加することになります。

皆さんも、高血糖を補正する際のインスリン量を決めるとき、「何となく」とか、「勘で」という場合も少なくないと思われますが、ぜひ一度この計算式も試してみてくださいね。


(参考文献:糖尿病のあなたへ かんたんカーボカウント〜豊かな食生活のために〜(改訂版)大阪市立大学大学院医学研究科発達小児医学教室 大阪市立大学医学部附属病院栄養部 医薬ジャーナル社)
 

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年12月16日 01:23) | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年もいよいよ12月となりました。これから年末年始にかけて、忘年会・新年会のシーズンがやってきます。
そこで12月は、テーマを「外食や忘・新年会で気を付けていることは? 」として、特集をお送りしています。

今回は、10代に1型糖尿病を発症し、現在30代の男性から寄せられたコメントをご紹介していきましょう。


 1.忘年会や新年会など、アルコール摂取を伴う会食で
  気を付けていること、工夫していることは何ですか?

 →アルコールを摂取する時は、低血糖を防ぐため、「食べたり呑んだりする前にインスリンを打つ」のではなく、「食べたり呑んだりしてから少し時間をおいてインスリンを投与する」ようにしている。


 2.外食の際、「これは難しそう」と思っていたのに、
  血糖コントロールがうまくいったケースはありますか?
  またそれは具体的にどのような時でしょうか?

 →結婚式などの会食やフルコースなどのディナーでは、最終的な食事量を食前に正確に把握することが難しい。なので、食べた分だけ少量のインスリンを何度も回数を重ねて投与することで、低血糖を防いでいる。


 3.外食の際、「これは楽勝」と思っていたのに、
  血糖コントロールで失敗したケースはありますか?
  またそれは具体的にどのような時でしょうか?

 →以前のことだが、夜食のラーメンで、朝方に高血糖になってしまった。その頃は、「炭水化物の種類によっては、食べてから数時間後の血糖上昇に繋がる」ことを知らなかったため。現在ではうまく対応できている。


 4.外食をする際、あなたが「これは是非欲しい!」と思う
  情報は何ですか?

 →やはり必要だと思うのは「炭水化物量(糖質)」の記載。これが分かっていれば、インスリンをどれだけ打てばいいかをかなり正確に推定することができるので。


・・・いかがだったでしょうか?既にご存じの情報もあったかも知れませんが、「へぇー、そうなんだぁ」と思う事もあったのではないでしょうか?


来週も引き続き、具体例をご紹介していきたいと思います。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年12月 9日 23:22) | コメント(0) | トラックバック(0)

同じ1型糖尿病の人と話をしていると、「低血糖による昏睡(意識障害)体験」を耳にすることがしばしばあります。

曰く、「低血糖で倒れて救急車で運ばれてしまった・・・」「直前まで分かっていたんだけど、いつの間にか意識を失ってしまっていた」などなど・・・。

私は今まで、「インスリンの自己分泌がどの程度残っているか」とか、「自律神経障害に伴う胃腸障害」などに起因する、あるいは1型糖尿病とは別に体質的な原因があるのではないか・・・などと考えていました。しかし先日、これに関してある興味深い話を聞きました。

それは次のようなものです。

「食事を抜く人は、低血糖昏睡を起こし易い」

私もこれを聞いて、「なるほど」と納得させられるところがありました。

1型糖尿病の場合、一旦インスリンを皮下に打つと、打った分のインスリンは最終的には全て身体に取り込まれる事になります。このとき、「インスリンの量」と「どれだけ糖質を食べたか」は一切関係しません。もちろんですが、「自分ではインスリンが分泌できない」からです。食べた糖質の量とインスリンの量をうまくバランスさせるのは、身体の自己調節機能ではなく、あくまでその人自身がどうやってそれらを意識的に調節するかに懸かっています。

さて、そんな我々1型糖尿病の人間が、食事を摂らない、あるいはスキップするとどうなるでしょう?

胃や腸などの消化器官には消化物がほとんどなくなってしまい、腸管から血液には糖質が供給されなくなります。血糖を上げる要素としては、肝臓に貯蔵されたグリコーゲンの放出(糖新生)しかありません。

そして、肝グリコーゲンさえも払底して(無くなって)しまったら、既に打ってしまったインスリンだけが効き続けることになり・・・そうです、低血糖になってしまうのです。

だから、低血糖昏睡を防ぐための1つの対策として、「食事を抜かない」は大いに効果があると推測されます。

これは「1型糖尿病になったら、食事を巧くコントロールしなければならない」と矛盾するように聞こえますが、ここでいう「コントロール」とは、「食べてはいけない」ではなく、実は「必要な量を必要なタイミングでしっかり食べること」なのです。

すなわち、血液へ常に微量の糖質を(肝臓以外から)供給し続けるため、ある程度時間をかけて消化される糖質(=玄米・胚芽米、全粒粉など)の摂取を心懸け、食事を抜かない、食事と食事の間隔を極端に開けない・・・などの習慣は、低血糖を防ぐ意味で有効な手段になるのではないでしょうか。

もちろん、これまでこの仮説に関する文献や研究などを具体的に目にすることはありませんでしたので、機会があれば医療関係者にはその検証をお願いしようと考えています。

この件について、皆さんからのご意見・ご感想もお待ちしております!

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年12月 9日 23:03) | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年もいよいよ12月となりました。これから年末年始にかけて、忘年会・新年会のシーズンがやってきます。
そこで12月は、テーマを「外食や忘・新年会で気を付けていることは? 」として、特集をお送りしていくことにします。

ここで言う「外食」とは、昼食のことではなく、どちらかというと学校や仕事が終わってからのパーティや会食などを指すと考えて下さい。成人の方であればアルコールが入ることもあるかと思います(未成年の方にはちょっと縁の遠い話になってしまいますが、20歳まで我慢ガマン…)。

付き合いで仕方なく…というケースもあれば、気心の知れた友達とワイワイ楽しく…というケースもあるでしょう。

昼食の場合、いつもだいたい決まったメニューを食べることが多いでしょうから、インスリン注射の打ち方で困ることはそれほどないと思います。しかし、食事会や呑み会などでは、1型糖尿病になって初めて食べるメニューばかりだと思うので、いつどれだけインスリン注射を打てばいいかが分からないケースもあるのではないでしょうか。

食事会や呑み会、そしてこれにアルコールが加わった場合、インスリン注射はどうすればいいのか?

大きなポイントとしては以下の3点になると思います。

 1.メニューに含まれる糖質(炭水化物)の量を見極める
 2.インスリン注射は、後追いでもいいので「食べた糖質に見合う量」だけ打つ
 3.大量のアルコールを摂取すると、後で血糖値が下がってくる

例えば鍋料理の場合、締めの雑炊までは、糖質の含まれるメニューは殆ど出てきません。血糖値を上げるのは、せいぜい練り物とビールぐらい。このとき、いつもの食事と同じ量のインスリンを最初に打ってしまったら…そうです。「低血糖当確」です。

ですから、食べたものに対応するインスリンを、食べた後で少しずつ追加していく…という打ち方が、最も手堅いのではないでしょうか。

では、「実際の場面でどうするか?」については、次週から具体的にお送りしていきたいと思います。
 

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年12月 2日 22:42) | コメント(0) | トラックバック(0)

皆さんはインスリン注射を打つとき、どんな打ち方をされていますか?

病院で指導を受けたときの通りの方法だと、こんな感じです。

注射器を取り出し、外キャップを開けて、アルコール綿でカートリッジの先端を拭き、注射針を取り付け、中キャップを外して空打ちをし、服の裾や袖をめくって同じくアルコール綿で消毒、そして単位を合わせて注射を打ち、6秒間保持、針を抜き、打った後をもう一度アルコール綿で拭いて、中キャップを付けて、注射針を外し、外キャップを閉めて、注射器をしまう…。

実は私はもう10年以上、そうした打ち方はしていません。

私の注射の打ち方は、こんな感じです。

注射針を付けたままの注射器を取り出し、外キャップを外して、中キャップを口で咥えて外し、針に空気が入ってないことだけ確認し、単位数を合わせ、服の上から注射、6秒保持、針を抜き、中キャップ・外キャップを閉めて、注射器をしまう。

つまり、消毒無し、針の交換無し、そして針を打つのは服の上からです。消費する注射針は、300単位のカートリッジ1本につき、1本か2本。「痛くなったら換える」ことにしています。

指導された通りの方法だと、注射を打つのに約1分かかりますが、私がいつものやり方で注射を打つのにかかる時間はせいぜい15秒くらいです。

「消毒もせず、服の上から打って本当に大丈夫なの?」と眉を顰める方もいらっしゃるかもしれませんが、米国では「アルコール消毒無しのインスリン注射は、毎日シャワーを浴びる程度の清潔感が保たれていれば問題無い」との研究成果が報告されていますし、私も10年間この方法を実践していますが、炎症や化膿を起こしたことは一度もありません。全く問題なし、です。

勿論ですが、私はこの方法を皆さんに押し付けるつもりは全くありません。ごく僅かではありますが、衛生面でのリスクを伴うことは間違いないでしょうし、服の上からの注射には違和感があって当然のことだと思います。そして病院でこうした方法を勧めることも、普通は有り得ないでしょう。

ただ、皆さんに知っておいて欲しいのは、「『消毒無し・針の複数回使用』をすると何が変わるか?」についてです。

それは、「注射に対する手間や時間が減ることで、注射への抵抗感が減ること」です。

血糖値を測ってちょっと高いとき、仕事の合間にちょっとお菓子をつまみたいとき、毎回毎回アルコール綿で消毒して、服をめくって…なんてことを考えると、注射をするのが億劫になってしまいますよね。そのため、打たないといけない注射、打った方がいい注射をついついスキップしてしまう…そんなことはないでしょうか?

つまり、注射にかかる手間や時間のために、必要なときに必要な量のインスリンが打てないと感じているのなら、いっそその手間と時間を減らしてみてはどうでしょうか、というご提案です。

「手を抜くために消毒しない・針を換えない」のではなく、「必要なときに必要な量のインスリンを打つために消毒しない・針を換えない」と考えることができれば、随分と毎日の生活が楽になるのではないでしょうか。

少なくとも、私はかなり楽をさせてもらっています(笑)。
あと「おまけ」ですが、針もアルコール綿も使わないので、ちょっとだけ「エコ」かも知れません(笑)。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年12月 2日 22:24) | コメント(0) | トラックバック(0)

大阪では、1型糖尿病を中心としたインスリン治療を行う糖尿病患者本人とその家族の方、そして糖尿病に関わる医療者を対象とした活動行事として「DM VOX」が大阪糖尿病顧問医会の主催で、年に3回開催されています。

そして、毎年12月には同じく顧問医会の主催で、より「糖尿病知識の習得」に主眼を置いた行事として「ヤング公開スクール」が開催されており、今年もその時期が近づいてきました。

現在「ヤング公開スクール」の事務局では、参加申し込みを受け付け中です。

下記の要項をご覧いただき、ご興味・ご関心のある方で、近隣にお住まいの方はもちろん、遠方の方も是非一度参加してみてください。


【ヤング公開スクール'10】

日時:平成22年12月5日(日)  13:30〜17:00
場所:大阪大学中之島センター 10階 佐治敬三メモリアルホール  
   〒530-0005大阪市北区中之島4-3-53  Tel:06-6444-2100 
   京阪中之島線 中之島駅より 徒歩約5分
   阪神本線 福島駅より 徒歩約9分
   JR東西線 新福島駅より 徒歩約9分
   JR環状線 福島駅より 徒歩約12分       

1)教育講演 「インクレチン関連薬の基礎知識」渡辺内科クリニック 渡辺 伸明 先生     
2)体験談 「仕事しながら2人出産、現在育児奮闘中!」(御家族も参加予定)
  聞き手 大阪府立母子保健総合医療センター 母性内科 和栗 雅子 先生
3)やるからには「てっぺん」目指せ!がむしゃらに夢に向かう人生の応援歌を歌う
  シンガーソングライターHANZOさんによるトークとライブショー
4)質疑応答

対象:小児及びヤング糖尿病の方 ご家族の方、ヤング糖尿病に関心のある方 10代、20代の方大歓迎
参加費:無料

(お申し込み方法):郵便番号、住所、氏名、年齢を必ず明記の上、はがき又はFAX、youngdmosaka@yahoo.co.jpへのメールで
お申し込みください。携帯電話のメールからもお申し込み頂けます。

(お問い合わせは下記の問い合わせ先にお願いします。)
なお、先着順にはがき(チケット)をお送りしますので当日必ずご持参ください。はがきがない場合は入場できません。

*低血糖対策のお菓子や飲み物は各自でご準備下さい。

お申し込み・お問い合わせ先: 
〒532-0003 大阪市淀川区宮原3-4-30 ニッセイ新大阪ビル13階
日本イーライリリー(株) 高橋 則紀  松田 千晶宛                                            TEL 06-6397-7020  FAX 06-6397-7019
お願い:郵送される方は上記住所に会社名を必ずご記入下さい

共催:大阪糖尿病協会  大阪糖尿病協会顧問医会 アルフレッサ ファーマ(株)(株)三和化学研究所 日本イーライリリー(株)
詳細:http://www.dm-net.co.jp/event/ippan/010739.php

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年11月25日 22:46) | コメント(0) | トラックバック(0)

11月は、テーマを「発症直後の自分自身にアドバイスをするとしたら? 」として、特集をお送りしていきたいと思います。

一般に、糖尿病を発症した直後には、「これまでの自分の経験や経歴を何も知らない医療関係者」からアドバイスをもらうことが多いと思います。ただ、そうしたアドバイスは、往々にして「的外れ」であったり、「こちらの事情や状況を考慮しない理想論」だったりすることはないでしょうか?

むしろ中には、「配慮に欠けたアドバイス」に精神的に傷付いたり、無理な要求に自暴自棄になってしまい、かえって治療から遠ざかってしまった経験を持つ方も少なくないと思います。

そのように考えたとき、「今のあなたが、発症直後にアドバイスできるとしたら?」と訊ねられたらどう思われますか?

すなわち、発症から数年が経ち、1型糖尿病に関する医学知識をある程度身に付け、日常生活には困らないレベルにまで「スキルアップした自分自身」が、その発症直後の「右も左も分からない自分自身」に直接会って話ができるとしたら、どうでしょう?

そうです。

あなたのことをいちばんよく知る人間からのアドバイスですから、きっと的確な内容で、しかもどんな人からのアドバイスよりもいちばん役に立つのでは?(むしろ「当たり過ぎ」で腹が立つかもしれませんが…)

それではまず最初に、発症3年目で登山がご趣味という、ある男性の「自分自身へのアドバイス」をご紹介したいと思います。

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「何はともあれ、先ずは『あまり考え過ぎるなよ』って云ってやりますね。

 それから、携帯やインターネットのIDDMコミュニティサイトを教えて、
 『カーボカウント』のコツを教えて、
 登山中のインスリンの調整の仕方を教えて・・・
 ンでもって、最後は『まぁ、気長にやろうぜ』って、
 肩をポンと叩いて笑ってみせるでしょう。

 自分は、まだ発症3年目ですが、この短い期間に、
 とても貴重な体験を沢山できたと思っています。

 そんな経験ひとつひとつを残らず伝えたいところですが、
 『経験』とは、『経験してはじめて自分のものになる』のですから、
 あまり余計なことは云わずに、

 『慌てず、焦らず、山に登るように、
 一歩一歩を踏みしめて行くように』
 と促すと思います」

------------------------------------------------------------------

…いかがでしょう?なかなか趣きのある、深い言葉ですよね。

「最初からこうやって親身になって話し掛けてもらったら、もっと頑張って治療に取り組んだのに…」と思う方もおられるかと思います。

でも、勿論ですが、「今この瞬間から」でも遅くはありません。

あなたも、一度ご自分にアドバイスをされてみてはいかがでしょう?

それでは、次週も引き続きお楽しみに!

 

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年11月 4日 23:28) | コメント(0) | トラックバック(0)

10月の特集は、「災害に備える」と題して、我々1型糖尿病の人間が災害に遭ったときの対策を考えてみることにします。

大規模な地震はもちろん、台風や大雨・津波による風水害などの災害に遭ったとき、1型糖尿病の人間には一般健常者に比べてどんなリスクがあるのか、そしてどうすればその被害を最小限に食い止め、従来の生活へ最短で復帰できるかについて、イメージトレーニングや実例を交えて検討していきたいと思います。

初回のテーマは、「災害が起こった状況をイメージしてみる」です。

1型糖尿病の皆さんの多くは、日々の血糖コントロールに苦労しながらも、さまざまな新薬や便利なツールの登場、そして医療スタッフのサポートを得て、何とか及第点の生活を送っておられるのではないでしょうか。

しかし、そんな「辛うじて及第点」の生活も、災害が発生すると一変してしまいます。

例えば地震の場合ですが、皆さんの中には、1995年に兵庫県の神戸市を直撃した「阪神・淡路大震災」や、2007年に新潟で発生した「新潟中越沖地震」を覚えている方もいらっしゃるかと思います。いずれの震災でも、多くの方の尊い命が奪われ、何万・何千人もの被災者が、長期に渡る避難生活を余儀なくされました。

それらの実例を挙げるまでもなく、いったん地震が発生すると、次のような状況が想定されます。

 ●多くのケガ人や死者が出る
  →医療機関には人が集中し、大きな混乱が予想されます。

 ●交通が寸断される
  →人の移動や物流が遮断され、著しい制限を受けます。

 ●電気が止まる
  →照明、固定電話、携帯電話が使えません。

 ●ガス・水道が止まる
  →飲料水が確保できず、炊事・洗濯・トイレにも困ります。

 ●食中毒や感染症が発生する
  →衛生状態が悪化し、病気になる人も増えます。

 ●生活資金が確保できない
  →ATMや郵便局も停止し、預金があっても引き出せない状態となります。

 ●避難生活を余儀なくされる
  →精神的・生理的なストレスに晒され、体調管理も難しくなります。

そして、これらの状況に加え、1型糖尿病の人間は、さらに次のような懸念事項が想定されます。

 ◎インスリンが確保できない
  →1型糖尿病の場合、たった数時間〜数日でもインスリン供給が途絶えると、命に関わります。

 ◎血糖測定ができない
  →例えインスリンがあったとしても、血糖測定ができないと、血糖コントロールはかなり不安定になります。

 ◎食事量・食事内容が一定しない
  →避難所で配給される食事は、いつもの食事とは全く異なります。

 ◎低血糖対策品がない
  →低血糖になったとき、回復する手立てがありません。

…このように、1型糖尿病の人間がいったん地震に被災すると、命に関わる事態にいきなり直面する事が、容易に想像されます。

それでは、これらの事態に対して、我々はどのような備えをしていけばよいのでしょうか。

次回以降は、その具体的な対策について検討していきたいと思います。

(参考資料:日本IDDMネットワーク発行「1型糖尿病(IDDM)お役立ちマニュアル PART3『災害対応編』」)

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年10月 7日 23:33) | コメント(0) | トラックバック(0)

9月の特集は、「受診の際、医師とどんなことを話していますか?」と題して、定期受診の際に我々は医師とどんな話をしているのか、またどんな話をすべきなのかについて、実例を通じて検討していきたいと思います。

第4回目の今回は、「上手に不満を訴える」について。

皆さんは、ご自身の1型糖尿病の治療やコントロールについて、実にさまざまな不満をお持ちではないでしょうか。

それでは定期受診の際、日頃の血糖コントロールがうまくいかないとき、原因不明の低血糖に悩んでいるとき、
そうした「不満」をうまく主治医に伝えられているでしょうか?

「先生、最近食後2時間の血糖が必ず200を超えるんです。でもこれ以上増やしたら今度は低血糖になるし…」
「寝る前は120ぐらいでちょうどいいと思っていても、明け方に高血糖になってるんですよね…」

さて、ここで意識しておいてもらいたいことが、「最終的に得たい成果が何か」についてです。

この場合は、「現象(理由)の説明」と、「それを解消するための具体的なアドバイス」ではないでしょうか。

そうすると、先ず我々がやらなくてはならないことは、「自分が、その問題の原因と考えている事象を列挙していくこと」になりますね。

例えば、前者であれば

 ・注射を打つタイミングが遅い
 ・GI(グリセミック・インデックス:食材の吸収・糖化速度の指標)が高いものばかり食べている
 ・脂質が多く含まれるものをよく食べている

などが挙げられるかもしれません。

また、後者であれば

 ・就寝した後でいったん低血糖になり、それから回復するために高血糖になっている
 ・寝る前に、後で血糖が上がるようなものを食べている
 ・月経周期の関係で、代謝量が下がっている

などが候補となるでしょう。

医師の側としては、そうした我々からの説明を聞き、関係のないものを捨て、
「原因と思われるもの」に絞り込み、それを解消するためのアドバイスを考えることになります。

前者に対しては

 「今までよりちょっとだけ早めに注射打ってみようか」
 「食事で糖質(ゴハン)系の料理を食べる順番を後にしてみたら?」
 「もしかして最近揚げ物ばっかり食べてない?」

などが回答になるでしょうし、後者に対しては

 「持効型インスリン効き過ぎかもしれないから、ランタスちょっと減らしてみようか?」
 「低温期になったら、レベミルをもう少し多めに増やしてみる?」
 「注射では難しいから、いちどインスリンポンプを使ってみますか?」

などが回答になるかと思います。

いずれにせよ、「医師が判断するための材料」を多く出せば出すほど、
原因の特定はより早く、そして正確なものになります(少なくとも、「なるはず」です)。

このように考えると、「診察の際、感情的に不満を訴えても解決には結びつかない」ことが
お分かりいただけるかと思います。

血糖コントロールがうまくいかないことで、感情的になっていればいるほど、
診察場面では冷静かつ客観的に対応すること、すなわち

 ・現在の症状を詳しく説明すること
 ・その原因となっていると思われる材料を提供すること

が重要になってきます。

「実際の診察になると、その場では全部思い付かない」という場合には、
事前にメモを作っておいて、それを渡すなどの工夫をすればいいのではないでしょうか。

ただし、これらの対応は「医療制度」に関わる部分になると、ちょっと話が違ってきます。

次回は「医療制度に関わる不満」について考えてみましょう。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年9月23日 19:23) | コメント(0) | トラックバック(0)

ここ1年ほどの間に私が知り合った1型糖尿病関係の方の中でも、特に印象深い方が2人いらっしゃいます。

なぜ印象に残っているかというと、発症してから現場に復帰されるまでの期間が非常に短期間であったこと、
そして、発症による精神的な落ち込みからの立ち直りについても、非常に早かったからに他なりません。

ここでは仮にAさん、Bさんとしておきますが、どちらの方にも共通していることが1つあります。
それは、「仕事(ビジネス)の分野において、ある程度以上の成功を収めた経験がある」ことです。

言うまでもなく、仕事(ビジネス)とは、日々の生活のための糧を稼ぐ手段であり、
人生を生きていく上で、多くの時間とエネルギーを費やす場でもあります。
何よりもそこでは、周囲との競合を前提としつつ、顧客に提供するサービスの差別化を図り、
しかも「結果」を出すことが常に要求される、厳しく熾烈(しれつ)な世界です。

それでは、こうした分野での生き残りに長けた人は、どうして1型糖尿病の治療という
「全くの畑違い」の分野でも、同じような好成績を挙げているのでしょう?

これは私の個人的な推測なのですが、その方のこれまでのビジネス分野での成功経験から、
「限られたリソースを利用して、最大限の結果を出す」ことに習熟されているからではないかと思われます。

このお二人は、「最初から最高を」をいきなり目指すのではなく、
「いま自分が実際に手に入れられるものだけで、できる限りの改善を図ろう」とし、
そのことだけに集中して成果を積み上げようとします。

ただしその一方で、「限られたリソースを利用する」といっても、決して「現状に甘んじる」のではなく、
「常により優れたリソースを求め続けること」も怠りません。

これらは、「慢性疾患のある人生を生き抜く」ということと、
「ビジネス分野で成功を収める」ということのいずれにも、
共通して求められる要素なのではないでしょうか。

すなわち、いわゆる「マネジメント」ができているのです。

彼らは、これまでの「ビジネス分野での成功経験」を、「1型糖尿病への対応」にも
知らず知らずのうちにこの「マネジメント」の手法を応用している(してしまっている)のだと思われます。

その結果、このお二人はごく短期間で「5年選手」や「10年選手」を簡単に抜き去ってしまい、
正にあっという間に驚くべき進歩を遂げていくことになるのです。

このお二人と向き合う中で、私自身「今の自分にはもうできなくなったこと」を指折り数えて嘆く“減点法”よりも、
「今の自分にもまだできること」だけに集中して前向きに取り組む“得点法”の強さを、
私自身改めて思い知らされた感があります。

「経営資源を効率よく利益に換える」のが「ビジネス・マネジメント」だとすれば、
「不条理を前向きな希望に換える」のが「チャレンジド・マネジメント」とでもなるでしょうか。

そしてどちらの分野においても、「事業継続」が最も重要なミッションであることが、大きな共通点となっているように思います。

いずれにせよ、1型糖尿病も仕事も、しっかりと「マネジメント」していきたいものですね。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年9月23日 19:10) | コメント(0) | トラックバック(0)

皆さんは、1型糖尿病のことを、一般健常者の友人・知人に説明したり、あるいは同じ1型糖尿病の友人・知人からの質問に答えたりする機会はあるでしょうか?

1型糖尿病ではない人からの質問は結構ピント外れだったりします(^^;)が、同じ1型糖尿病の友人・知人からの質問は切実で、しかも判断に迷うものが多かったりします。

例えばこんな風に…

・「血糖値って1日何回ぐらい測ったらいいんだっけ?」
・「運動始めようと思うんだけど、やるなら食前か食後、どっちがいいと思う?」
・「カーボカウントって、簡単?難しい?」
・「朝4時から6時ぐらいに低血糖になることが多いんだけど、何が原因かな?」
・「低血糖の時って、何を摂るようにしてる?」

そして、こうした問題に答えようとすると、あることに気付かされないでしょうか?

そうです。「実はこれまでの自分の知識や対応が曖昧だったこと」に、です。

いつも受診の際に、今困っているコト、悩んでいるコトを医師に相談しても、曖昧な回答しか返ってこない…と不満を持っている方でも、ひとたび同じ質問を自分がされたら、突然答えに窮してしまうことは、意外に多かったりするものです。

人が人にモノを教える、伝える、答える。

実はその時、自分自身も教えられているのです。

答えるコトで、人はいろいろなコトが分かるようになるのですが、
その中でいちばん分かるコト。

それは「自分の間違い」「自分の無知」なのです。

私は、今まで1型糖尿病に関するホームページを立ち上げ、メーリングリストを運用し、患者会活動にも関わってきました。

そして、多くの人から質問や相談を受ける度に

「自分はいかに間違っているか」
「自分はいかに知らないか」

ばかりをいつも痛切に感じます。

そして思うコトは、

「自分の間違いに気付く自分でいたい」
「自分が無知であることを知っている自分でいたい」

ということです。

皆さんも、1型糖尿病についての質問や相談を受けたら、是非それに答えてみてください。

そこでいちばん教えられるのは、実は自分自身なのですから。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年9月16日 01:11) | コメント(0) | トラックバック(0)

9月の特集は、「受診の際、医師とどんなことを話していますか?」と題して、定期受診の際に我々は医師とどんな話をしているのか、またどんな話をすべきなのかについて、実例を通じて検討していきたいと思います。

第2回目の今回は、関東地方在住のある女性の場合をご紹介します。

この方の主治医は、発症してから3人目にあたる医師で、もう10年余りお世話になっているとのこと。

診察は予約制ではありますが、「1時間待ちして、診察は10分以下」というのが最近の状況で、その10分の診療時間はざっと下記のような流れで。

「お変わりありませんでしたか?」
「血糖値はxxx、HbA1cはxxxでした」(当日の検査結果の説明)
「ん〜、朝食後の低血糖が多い感じですね。1単位減らしてみては?」(提出した血糖測定結果を見てのコメント)
「次回はいつにしましょうか」(次回の予約)
「お薬はどれだけ必要ですか」(必要な薬剤の処方)
「はい、ではお大事に」

…この他には毎回体重と血圧の測定があり、自分から質問やお願いをする場合もあるそうです。しかし、実際には「そのような機会はあまりない」のが現状だとか。

この方は、「今のところ自分には『非常に困っていること』は特にはないし、医師の方でも「特に何もアドバイスしなくても大丈夫な、問題のない患者だ」と見ているようなので、いつも淡々としたやりとりに終始します。それに、後ろに他の患者さんがたくさん控えていると思うと、そうそう雑談もしていられません」とコメントされています。

これまでも、「医師と対立した」とか、「不満を抱いた」という経験は(ほとんど)なかったそうです。するべき検査をしっかりして、薬剤を必要量処方して、困ったときにはアドバイスをくれて、有意義な情報は教えてくれれば、それでいいかな…という感じだ、と。もっとも、あれこれ干渉される(=「何々を食べろとか食べるな」とか、「何々をしろとかするな」とか、細かく指示・限定される)のは、ご勘弁を…とは思っておられるそうですが。

こうした「今の医師(医療機関)は、すごくいいとも思わないけど、全然ダメとも思わない」という方は、比較的多いのではないでしょうか。

ただ、次のようなポイントを挙げておられるので、そのことには注意すべきでしょう。

「もし自分に合併症があったり、血糖コントロールが非常に悪かったり、予期せぬ体重増加があったりした場合には、診察の中身も随分と違ってくることでしょう。また、『自分の方から血糖管理のハードル(目標)を上げた場合』も違ってくると思います。例えば、『低血糖にも高血糖にもならずに、HbA1cを正常値に近付けたい』などという難易度の高い目標を掲げたとしたら(現時点では非現実的と割り切っていますが)、今までのようなゆるい診察ではダメで、何か画期的なアプローチや、もっときめ細かな指導が必要になってくると思います」とのこと。

超速効型インスリンや持効型溶解インスリンなど、遺伝子組み換え薬剤の登場により、「より健常者に近い血糖コントロール」を得ることは、速効型インスリンと中間型インスリンしかなかった時代に比べて、随分と現実的になってきました。しかし、もしも「健常者そのものの血糖コントロール」にしようとするならば、かなり厳格な管理・対応が必要となるので、正にご指摘通りその「ハードル」は一気に上がることになります(例えば、妊娠を希望する1型糖尿病の女性などが、特にそれに当てはまるでしょう)。

こうした「そこそこの血糖コントロールを得ることは徐々に現実的になってきたが、さりとて『全くの健常者並み』にもなりきれない」のが、今の我々の置かれている現状なのではないでしょうか。なかなか微妙な立ち位置です。

さて、今まで医師から言われた言葉で一番嬉しかった(≒最も印象に残っている)のは、妊娠時ほとんど何も食べられなくなったときに言われた、

 「何でもいいから食べられるものがあったらとにかく食べて。ケーキだっていいのよ」

の一言だったとのこと。

別に「ケーキが食べたかった」訳ではないものの、一般的に糖尿病患者にはタブー視されている食べ物の親玉のようなケーキを「食べていい」などと、まさか医師の口から聞くことがあろうとは思ってもいなかったので、はっきりと覚えているそうです。

このように、「医師(医療者)が発した何気ない一言」が、意外に我々の「心に刺さる」ケースは(良い意味でも悪い意味でも)結構あったりして、「非当事者」としての医師(医療者)のあり方や、医療的配慮の難しさについて改めて考えさせられます。

ちなみにですが、「このときは『そういうセリフは普段の診察の時に言って欲しい。今は食べろといわれても食べられないよ…』とも思った」とのこと。

「医療者らしからぬ型破りの発言」とも取れますし、「医師なんだから、もっと普段から『医学的に正しい事』を言ってよ…」とも思いますし。慢性疾患患者である我々の悩みは尽きませんね…。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年9月 9日 23:43) | コメント(0) | トラックバック(0)

9月の特集は、「受診の際、医師とどんなことを話していますか?」と題して、定期受診の際に我々は医師とどんな話をしているのか、またどんな話をすべきなのかについて、実例を通じて検討していきたいと思います。

先ずは、地方在住のある女性の場合をご紹介しましょう。

この方は50歳代で1型糖尿病を発症され、現在は60歳代。HbA1cは5%台を維持され、これまでのところ血糖コントロールは非常に良好です。

さて、この方が定期受診の際に医師と話をするとき、常に心がけておられるのは次のような点です。

 「医師が担当するのは、血糖コントロールをはじめとする体調の管理と、患者へのアドバイスである。
  自分の生活の管理は、医師のアドバイスを参考にしつつも、自分自身で責任を持って行う」

一般的に、「病気とは医師に治してもらうもの」と考えておられる方は多いのではないでしょうか。
私自身、1型糖尿病を発症するまでは、「病気の治療はお医者さんどうぞよろしく」と考えていました。

しかし、こと1型糖尿病に関しては、そうした考え方はあまり当てはまらないように思います。

「普通の生活者」である我々は、医師をはじめとする医療者の指導やアドバイスを参考にしつつも、
「他の人とは違う、私だけにしか当てはまらない、私自身の生活」を日々送っていかなければならないからです。

これこそが、(1型)糖尿病が「慢性疾患」といわれる所以(ゆえん)なのです。

この女性も、発症してから1年ほどの間は、全て医師の指示・指導の通りの生活を送っていたそうですが、
「毎月1Kgずつ痩せていく」状態になってしまったため、「流石にこれを続けるのは無理」と悟ったとのこと。

そして、1型糖尿病と向き合う姿勢が上記の通りに変わったことを契機に、
医師との関係も非常にスムーズになったということです。

つまり、「医師の言うことは、全てその通りに守らなきゃ…」と思い詰めて医師と向き合うよりも、
「医師の言うことのうち、自分の生活に適う部分、採り入れた方がいい部分はどこだろう?」と
リラックスして考えながら向き合う方が、ずっと得るものも大きいし、長続きする場合が多いのです。

こうしたことは発症してすぐに気が付くことではありませんが、何年も経つようになると、
「ああ、確かにその通りかも」と感じる方は増えてくるように思います。

また、こちらからデータや経験を積極的に開示・提供すれば、医師もその内容から何かを学ぼうとしてくれるはずです。
実際、この女性がカーボカウントのことについて医師に質問したところ、その医師は、出席した学会でカーボカウントに
ついていろいろと情報収集をしてきてくれたとのこと。これは素晴らしいですね。

こうして、医師のアドバイスを参考にして、いろいろな方法を自分の生活に適うようアレンジし、
また更にその結果を医師にフィードバックしていくという、ある種の「プラスのサイクル」を作ることで、
「お互いが学び合う」良好な関係が構築できるのではないでしょうか。

このように考えてみることは、我々が1型糖尿病という慢性疾患を抱えながら生きていく上で、非常に有効ではないかと考えられます。

以上、ひとつのヒントとして参考にしてもらえればと思います。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年9月 2日 23:41) | コメント(0) | トラックバック(0)

9月の特集は、「受診の際、医師とどんなことを話していますか?」と題して、定期受診の際に我々は医師とどんな話をしているのか、またどんな話をすべきなのかについて、実例を通じて検討していきたいと思います。

先ずは、地方在住のある女性の場合をご紹介しましょう。

この方は50歳代で1型糖尿病を発症され、現在は60歳代。HbA1cは5%台を維持され、これまでのところ血糖コントロールは非常に良好です。

さて、この方が定期受診の際に医師と話をするとき、常に心がけておられるのは次のような点です。

 「医師が担当するのは、血糖コントロールをはじめとする体調の管理と、患者へのアドバイスである。
  自分の生活の管理は、医師のアドバイスを参考にしつつも、自分自身で責任を持って行う」

一般的に、「病気とは医師に治してもらうもの」と考えておられる方は多いのではないでしょうか。
私自身、1型糖尿病を発症するまでは、「病気の治療はお医者さんどうぞよろしく」と考えていました。

しかし、こと1型糖尿病に関しては、そうした考え方はあまり当てはまらないように思います。

「普通の生活者」である我々は、医師をはじめとする医療者の指導やアドバイスを参考にしつつも、
「他の人とは違う、私だけにしか当てはまらない、私自身の生活」を日々送っていかなければならないからです。

これこそが、(1型)糖尿病が「慢性疾患」といわれる所以(ゆえん)なのです。

この女性も、発症してから1年ほどの間は、全て医師の指示・指導の通りの生活を送っていたそうですが、
「毎月1Kgずつ痩せていく」状態になってしまったため、「流石にこれを続けるのは無理」と悟ったとのこと。

そして、1型糖尿病と向き合う姿勢が上記の通りに変わったことを契機に、
医師との関係も非常にスムーズになったということです。

つまり、「医師の言うことは、全てその通りに守らなきゃ…」と思い詰めて医師と向き合うよりも、
「医師の言うことのうち、自分の生活に適う部分、採り入れた方がいい部分はどこだろう?」と
リラックスして考えながら向き合う方が、ずっと得るものも大きいし、長続きする場合が多いのです。

こうしたことは発症してすぐに気が付くことではありませんが、何年も経つようになると、
「ああ、確かにその通りかも」と感じる方は増えてくるように思います。

また、こちらからデータや経験を積極的に開示・提供すれば、医師もその内容から何かを学ぼうとしてくれるはずです。
実際、この女性がカーボカウントのことについて医師に質問したところ、その医師は、出席した学会でカーボカウントに
ついていろいろと情報収集をしてきてくれたとのこと。これは素晴らしいですね。

こうして、医師のアドバイスを参考にして、いろいろな方法を自分の生活に適うようアレンジし、
また更にその結果を医師にフィードバックしていくという、ある種の「プラスのサイクル」を作ることで、
「お互いが学び合う」良好な関係が構築できるのではないでしょうか。

このように考えてみることは、我々が1型糖尿病という慢性疾患を抱えながら生きていく上で、非常に有効ではないかと考えられます。

以上、ひとつのヒントとして参考にしてもらえればと思います。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年9月 2日 23:30) | コメント(0) | トラックバック(0)

8月の特集は、「1型糖尿病の方にオススメしたい本」と題して、我々1型糖尿病患者が読んで役に立つ本、元気が出る本を選んで紹介してきました。

最終回の今回は、「糖尿病関連図書」では、糖尿病に直接関係のある本を、「糖尿病非関連図書」では、糖尿病とは直接関係が無いけども、1型糖尿病を抱えて生きていく上で参考になる本を、併せて紹介していきたいと思います。

それでは、以下ご覧下さい。

Vol.07:糖尿病関連図書【「1型糖尿病[IDDM]お役立ちマニュアル パート1〜4」】(特定非営利法人日本IDDMネットワーク)
※非一般図書のため、1部につき次の金額を寄付のこと:パート1:800円、パート2:1,500円、パート3および4:2,000円
http://www.saga-cs.org/IDDM/2007man/pamphlet.htm

これは、1型糖尿病の患者団体が集まって組織された「NPO法人・日本IDDMネットワーク」が自主的に発行している、1型糖尿病患者とその家族のためのガイドブックです。

他の参考図書と大きく異なる点は、この「お役立ちマニュアル」の原稿の多くを、患者自身やその家族が書いている、ということです。

医師をはじめとする医療関係者が1型糖尿病患者向けの本を執筆した場合、豊富な専門知識に裏付けられており、参考になる部分も多いのですが、しかし「病気の当事者ではない」ために、患者の立場ならばどうしても気になるところに触れられていなかったりします。

例えば、医療費の問題や、病院・医師の選び方、あるいは医療制度がどのようにあるべきかについてなどです。

その点、この「お役立ちマニュアル」は、あくまで「1型糖尿病患者本人や患者家族の視点」で書かれているので、通常の専門書では分からない知識を数多く吸収することができます。

これまでに「パート1」から「パート4」までが発行されており、1型糖尿病に関する一般的な内容は「パート1」と「パート2」でほぼ網羅されています。

「パート3」は、「災害対応編」として、災害時に備えて日頃からどのような準備しておけばよいか、実際に災害に遭ったときにどうすればいいかなどが詳細に説明されています。

「パート4」は、「1型糖尿病根治の道を拓く」として、膵臓移植や膵島移植、インスリンポンプ、CGM(持続血糖測定装置)など、1型糖尿病の最新医療についての詳細な情報が掲載されています。

おそらく日本でも、これだけの豊富かつ正確な情報が掲載されているガイドブックは存在しないのではないでしょうか。

ただし、一般書籍ではなく、書店で購入することができませんので、入手希望の方は、上記URLを参照して希望のお役立ちマニュアルを注文し、各パートに応じた寄付をしてもらうことになっています。ご興味のある方は是非。


Vol.08:糖尿病非関連図書
【「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海・ダイヤモンド社 ISBN-13:978-4478012031・1,680円(税込))

「まさかここでコレが来るか!?」と思った方も多いのではないでしょうか(苦笑)。

しかし、ドラッカーを、そして著者の岩崎氏を侮ってはいけません。

ピーター・ドラッカーは、「ビジネス分野におけるマネジメントの重要性」を初めて認識し、広く世に紹介した存在です。いや、それ以上に「経営の神様」として有名ではないでしょうか。

では、そもそも「マネジメント」とは何なのでしょう?

ドラッカーは「マネジメント」を、「組織をして、成果を上げさせるための道具、機能、機関がマネジメントである」と説いていますが、実は「1型糖尿病患者(の治療)をもって、QOL(生活の質)を上げさせるための道具、機能、機関がマネジメントである」と置き換えて考えることができるのです。

そうです、1型糖尿病という慢性疾患において、QOLを維持し、向上させようとする我々の日々の活動は、間違いなく「マネジメント」なのです。

ただ、「いきなりドラッカー」では、ややハードルが高いのも事実。

そこで役に立つのが、「もしドラ」こと、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」です。

この作品では、野球部のマネージャーである女子高校生の「みなみちゃん」が、「野球部のマネージャーが参考にする本」と勘違いしてドラッカーの「マネジメント」を手にするのですが、彼女のスゴイところは、そこで「ビジネスの『マネジメント』なんて、野球とは関係ないや!」と諦めるのではなく、「野球にもビジネスの『マネジメント』を応用できるんじゃないかな?」と考えたことにあります。

つまり、ごく日常的な問題を解決すべきテーマとして採り上げ、そこで目覚ましい成果を上げるためにはどうすればいいか…を、ドラッカーの「マネジメント」を参考にして、どんどんと具体化していくのです。

そしてこの物語では、彼女がマネージャーを務める高校野球部が、彼女の手腕とそれに応えた部員達の活躍で、遂に甲子園に出場するところまでが描かれています。

もちろんこの作品はフィクションであり、「単なる絵空事」として無視してしまうのは簡単なことでしょう。

しかし、「だったらもしかして、この『マネジメント』って、自分の1型糖尿病の治療にも応用できるかもしれない」と考えることもまた「アリ」なのではないでしょうか。

私個人としては「『もしドラ』、すなわち『マネジメント』は、1型糖尿病のQOL(生活の質)向上に絶対に役に立つ!」と断言したいと思います。

表紙はライトノベル風の「いかにも」な出で立ちですが、それはあくまで「フック」であり、騙されてはいけません。
この発想・着想の鋭さには、我々1型糖尿病患者も大いに学ぶべきでしょう。

オススメ、です。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年8月26日 23:08) | コメント(0) | トラックバック(0)

皆さんは血糖を測定して高血糖だったとき、どうしていますか?

日頃から食べたいものを好きなだけ食べて、ついつい上がってしまった血糖を下げたい…ので追加打ちをしたいであれば、それは体重増加に直結するので、ちょっとオススメできません。

しかし、いつもほぼ適正な食事内容と食事量を心懸けていて、たまたま失敗して高血糖になってしまったのであれば(カーボカウントで炭水化物量を推定し損なった、針が詰まっていて規定のインスリン量が注射できなかったなど)、やはり適正な血糖値に下がるまでインスリンを追加打ちした方がいいでしょう。

ただしその際、「1単位では少ないし、2単位では低血糖になるし…」と、単位設定に迷うことがあります。例えば、インスリン1単位で血糖値が約50mg/dl下がる人の場合、食後2時間の血糖を測ったときに190mg/dlだったとします。1単位打つと140mg/dlでやや下げ足りませんし、2単位打つと90mg/dlとこれでは目標値としてはやや低過ぎます。

そんな時、重宝するのが「0.5単位刻みで単位設定ができる注射器」です。

これは、ノボ・ノルディスクファーマが出荷している「Novo Pen III Demi(ノボペンIII デミ)」と呼ばれる注射器で、本来は1日の必要インスリン量が少なく、微調整が必要な子供向けの医療器具なのですが、医師がこのタイプの注射器を必要と認め、処方箋に書いてもらえれば調剤薬局で入手することができます。
http://novonordisk.co.jp/documents/article_page/document/PRO_DM_novopen300Demi.asp

これがあれば、1.5単位を打てば、計算上は血糖値が115mg/dlとなり、ほぼ適正な値に修正することができる訳です。

ただし、ご存じのようにこれはノボ・ノルディスクファーマの製品なので、イーライリリー社、またはサノフィ・アベンティス社の超速効型インスリン製剤のカートリッジは使用することができません。ですので、いま現在、ノボ社の超速効型インスリン製剤を使用している人が、このアドバイスの対象となります(リリー社またはアベンティス社の超速効型インスリンユーザの皆さんには申し訳ありません…)。

非常に微妙な修正ではありますが、高血糖のまま何時間も放置しておくのと、気が付いたときに必要なだけすぐに修正するのとでは、長期間の血糖コントロールではやはり成績に違いが出てきます。

「ほんのちょっとだけ下げたいなぁ…」と思う事が多いようであれば、次回診察の際に主治医の方に「ノボペンIII デミを使ってみたいんだけど…」と相談してみてください。

ちなみに、ノボペンIII デミの色は、ライムグリーンとアプリコットイエロー。なかなかポップでお洒落なデザインですよ☆

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年8月26日 22:34) | コメント(0) | トラックバック(0)

8月の特集は、「1型糖尿病の方にオススメしたい本」と題して、我々1型糖尿病患者が読んで役に立つ本、元気が出る本を選んで紹介していきたいと思います。

今回も、「糖尿病関連図書」では、糖尿病に直接関係のある本を、「糖尿病非関連図書」では、糖尿病とは直接関係が無いけども、1型糖尿病を抱えて生きていく上で参考になる本を、併せて紹介していきたいと思います。

それでは、以下ご覧下さい。

Vol.05:糖尿病関連図書【「小児糖尿病・ヤング糖尿病」(田嶼尚子・主婦の友社 ISBN-13:978-4072610541・1,575円(税込))】

1型糖尿病を典型例とした、「小児糖尿病」や「ヤング糖尿病」の本を探してみると、必要な知識をバランス良く、しかもまんべんなく扱っている図書が、意外に少ないことに気が付きます。

そんな中で、この本「小児糖尿病・ヤング糖尿病」は、成長・発達の途上にあって、学校での集団生活を否応なく経験する小児糖尿病や、進学・就職・結婚など血糖コントロールに影響するライフイベントが目白押しの思春期以降のヤング糖尿病の患者さんや、その家族・学校関係者を対象として、必要な知識をわかりやすく解説しています。

また本書では、従来の食品交換表を中心としたカロリーカウントではなく、炭水化物量を基本に血糖コントロールを行うカーボカウントを、より有効性の高い食事療法として紹介しており、「よりストレスの少ない日常生活」を送るためのヒントを得ることができます。

1型糖尿病を発症したばかりで、「最新の1型糖尿病と、1型糖尿病治療の全体像をざっくりと把握したい」と思っている方には、特にオススメできる良書です。


Vol.06:糖尿病非関連図書【「連戦連敗」(安藤忠雄・東京大学出版 ISBN-13:978-4130638043・2,520円(税別))】

この本の著者、安藤忠雄(あんどうただお)氏は、世界でも有名な日本人建築家として知られていますが、この本には、氏の「建築と向き合う姿勢」が込められています。

建築家を目指しながら、建築系の大学には進まず、完全に独学で建築学を習得。世界を放浪する旅の後、家具やインテリアの設計をしながら、誰からの師事も仰がず、彼は自分自身の建築設計事務所を開設します。

そして、コンペ(設計競技)という枠組みと真正面から向き合うスタイルを得た安藤氏は、次第に頭角を現すようになるのです。

有名な「住吉の長屋」を皮切りに、「六甲の集合住宅」「城崎邸」「Times I」「サントリーミュージアム」など、「コンクリート打ちっ放し」「構造材が駆体を貫通する」など、独特の特徴を備えたスタイルが確立されていきます。最近作では「表参道ヒルズ」などが有名ですね。

やがて彼の業績は海外でも高く評価され、伊ベネトンのアートスクール、米テキサス州のフォートワース美術館、同じく伊ベネチアのパラッツォ・グラッシ現代美術館など、招待、あるいはコンペに勝ち抜いくことで、次々と「ANDO建築」が建築されていったのです。

しかし、そうした「成果」は、決して一朝一夕に達成されたものではない、と彼は語ります。

コンペには厳しい設計条件が課せられており、先ずはそれをクリアする必要があります。そして、激しいコンペで何度も何度も敗れ、そしてようやく競争に勝ち抜いた後でも、今度は現場との闘いが待っている、と。

実は、建築物は「設計通り」に建築されることは殆どありません。建築の現場とは「予期せぬこと」の連続であり、設計者は建築物が完成するまでそれらと真正面から向き合い続けなければならないのです。

私がこの話を知ったときに思ったことは、「建築も、人生も、血糖コントロールも、実は同じなんだ」ということです。

もちろん、安藤氏にとって建築は「自分が好きだから、全身全霊で取り組んでいること」であり、我々にとっての1型糖尿病は「自分自身には発症の責任のない、ある日突然に降って湧いた災難」でしかなく、それらを同列に扱うのは無理があることは承知しています。

ですが、戦って敗れ、戦って敗れ、戦って敗れ、そしてまた戦って敗れ、それでも戦ってようやく勝つ…という姿は、1型糖尿病の血糖コントロールとどこか似ていないでしょうか。毎日毎日血糖コントロールと向き合い、何とかうまくコントロールしようとしても、満足いく結果など殆ど得られない。生活の現場もやはり「予期せぬこと」の連続だからです。それが、我々1型糖尿病患者が背負わなければならない現実・宿命です。

しかし、それでもなお、我々は否応なく血糖コントロールと向き合わねばならない。

そんなとき、世界を相手に不屈の精神で挑戦し続ける安藤氏の存在は、我々に少しだけ勇気を与えてくれるのです。

彼は言います。「困難と闘うことこそ生きている証だ」と。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年8月19日 23:35) | コメント(0) | トラックバック(0)

8月の特集は、「1型糖尿病の方にオススメしたい本」と題して、我々1型糖尿病患者が読んで役に立つ本、元気が出る本を選んで紹介していきたいと思います。

毎回、「糖尿病関連図書」では、糖尿病に直接関係のある本を紹介しますが、「糖尿病非関連図書」では、糖尿病とは直接関係が無いけども、1型糖尿病を抱えて生きていく上で参考になる本を、併せて紹介していきたいと思います。

それでは、以下ご覧下さい。

Vol.01:糖尿病関連図書【「糖尿病でもおいしく食べる」(杉本正毅・中外医学社・ISBN-13:978-4498123366・2600円(税別))】

著者の杉本正毅氏はm「カーボカウンティング実践ガイド(医薬ジャーナル社)」の刊行や、インターネットのコミュニティ「Diabetes Cafe」のマスターとしても知られる内科専門医ですが、この本は、カーボカウントを「実際にやってみるとどうなるか」をさまざまな角度から検証してきた杉本医師の「患者向け解説の集大成」ともいえる内容になっています。

「高エネルギーが高血糖を招くのではない。食後高血糖を招くのは炭水化物である」との事実を全ての基本に置き、これまでの糖尿病食事指導のスタンダードであった「カロリーの量とバランスのみに着目した食品交換表による指導」を「エネルギー本位制」「絶対栄養バランス主義」として、「病態本位制」「個別化栄養療法」への移行を説いておられるのが印象的です。

中には2型糖尿病の方に向けての記述も多くの分量が割かれていますが、既に「体感」で知っている事実(炭水化物の量が血糖値を決定すること)を、多くのデータによって裏付けがなされているので、1型糖尿病の方にとっても非常に示唆に富む内容になっています。

価格は2600円とちょっと高めですが、それに見合う価値のある本ではないかと。
あるいは、図書館で借りて読んでみるのもいいかも知れませんね。

Vol.02:糖尿病非関連図書【「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」 (ランス・アームストロング(訳:安次嶺 佳子)・講談社(文庫)・ISBN-13:978-4062760867・800円(税込)】

「ランス・アームストロング」という人物のことは詳しく知らずとも、その名前を耳にされた方は多いのではないでしょうか。

ランス・アームストロングは、自転車ロードレースの中で世界最高峰とされるツール・ド・フランスにおいて、前人未踏の7連覇を達成したことで知られるアメリカ人です。
その経歴だけを眺めれば、挫折を知らない、輝かしい人生を謳歌してきたスーパーアスリートと思われるかも知れません。

しかし、かつて彼は生存率が3%とも言われるガンを発症、死の淵をさまよった経験を持っているのです。
若い頃から頭角を現し、ようやく自転車レースで名を知られるようになった頃、彼は突然ガンを宣告されました。
絶望の淵に立たされ、一度は死をも覚悟します。

しかし、全身の毛が抜ける放射線治療や、猛烈な吐き気や倦怠感をまねく抗ガン剤による長期の治療を耐え抜いた彼は、単に命を存えただけでなく、不屈の精神とトレーニングで自転車レース界に復帰します。

いや、だからこそ、彼は「生きるために、世界最高のレースに出場し、そして優勝しなければならなかった」のでしょう。それも7度も。
そして彼は、単に自転車レースで活躍するだけでなく、ガンになった人をサポートするための組織と基金を設立します。彼は「自分と同じガンで苦しむ人のために走るようになった」のです。

「何で自分はこんな病気になったんだろう…?」

1型糖尿病になったら、誰しもが思うことですよね。私も発症したときはそうでした。

そして、それに対する1つの答えが、この本の中には確かにあります。

「どんな境遇になっても『やるしかない』」のだ、と。

もちろん、病気になった誰もが、スポーツの世界でNo.1になれる訳ではないでしょう。

しかし、「目標を定め、昨日の自分より少しでも向上する」ことは誰にでもできる筈です。

今の自分がイヤになったとき、前に進むための元気がないとき、この本はあなたに力を与えてくれます。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年8月 5日 23:40) | コメント(0) | トラックバック(0)

7月の特集は、「低血糖のとき、何で血糖値を上げますか?」と題して、低血糖の時によく利用されるアイテムをご紹介しています。

今週は「これを食べてはいけない」として、「低血糖の時に食べない方がいいもの」を挙げておきたいと思います。

【チョコレート】
「低血糖の時には甘いもの」と思っているためか、低血糖の時に「甘いもの=チョコレート」として、チョコレートを食べることにしている方は意外と多いようです。

しかし、一般的なチョコレートは内容量のうち、糖質が5割程度、脂質が4割で構成されており、この大量の脂質が糖質の吸収を阻害してしまいます。

よって、血糖が上げるためにはチョコレートでは時間が掛かるので、低血糖の時の対策品としてチョコレートは不向きなのです。低血糖の際には避けた方が無難でしょう。
低血糖の時にチョコレートを食べる習慣のある方はどうぞくれぐれもお気を付け下さい。

なお、カカオ豆には糖質の吸収を抑制するポリフェノールが含まれており、うまく調節して摂るようにすれば、血糖を安定させるために役立てることもできます。


【飴】
これも「甘い」から、「低血糖の時に摂るようにしている」という方は、少なからずおられるのではないでしょうか。

しかし、飴に含まれている糖分は「水飴」であり、水飴は非常に分子の大きい糖質です。また、飴は口の中でゆっくり溶けていくため、「糖質を大量かつ速やかに摂取する」のにも向いていません。
一度に何個も頬張ってバリバリ噛み砕くわけにもいきませんし…。

つまり、低血糖になってから飴を食べていたのでは、やはり血糖が上がるのに時間がかかり、低血糖から復帰するには間に合いません。

これも、低血糖の時には避けるようにしてください。

なお、「これからだんだん血糖値が下がっていく」と予想される場面などでは、飴は非常に有効なので、状況に合わせて選んでもらえればと思います。


【アイスクリーム】
低血糖の時に「普段食べられない甘いもの…」と思って、アイスクリームに手が伸びる人もおられるかと。

しかし、アイスクリームも、糖質5割に対して、脂質が4割と、糖質が多く含まれている食品です。

これもチョコレート同様、中に含まれている糖質の吸収を、脂質が阻害してしまい、「すぐに血糖を上げる」用途には不向きです。
よって、低血糖の時にはアイスクリームは摂らない方がよいと思われます。


【チョコレート、飴、アイスクリームを食べた後で…】
なお、チョコレート、飴、アイスクリームに共通することですが、「中に含まれている糖質が、ゆっくり吸収されていく」傾向があるため、血糖値を上げたい時にすぐには血糖が上がらないだけでなく、30分後あるいは1時間後に、今度はどんどん血糖が上がってきてしまいます。

そうすると、その高血糖を下げるためにまた追加打ち…などといった厄介な悪循環に入ってしまいますので、これらの「糖質の吸収が遅いチョコレート、飴、アイスクリーム」には十分注意するようにしてください。

勿論ですが、脂質が含まれていると、肥満の元にもなってしまいますので、その意味でも注意が必要です。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年7月22日 23:36) | コメント(0) | トラックバック(0)

7月の特集は、「低血糖のとき、何で血糖値を上げますか?」と題して、低血糖の時によく利用されるアイテムをご紹介していきたいと思います。

今週は「こんな食べ方、あんな食べ方」として、食品の種類だけでなく、その「食べ方」にも注目していきましょう。

【グルコースサプライおよびブドウ糖】
7/1のメルマガでもご紹介した「グルコースサプライ」や「ブドウ糖」。確かにどちらも口溶けはいいのですが、「甘過ぎ」て気持ち悪くなったり、吐き気を感じてしまうことがあります。

そこで、(もし状況が許せばですが)ミネラルウォーターなどの水を飲みながら一緒に食べるか、ぬるま湯を入れたコップに溶かし、強過ぎる甘味を薄めて飲めば、こうした「気持ち悪さ」は随分とマシになります。

【コストダウンのために砂糖】
自宅で低血糖になったときは、時間的にも精神的にも多少の余裕があるかと思います。

そんなときは、入手方法がやや面倒なグルコースサプライやブドウ糖を使うのではなく、「コスト」を意識して、普通の砂糖(白砂糖またはコーヒー用のペットシュガー)を摂取するのもひとつの方法です。ちょっと味気ないですけどね(苦笑)。

【果汁100%ジュース】
自宅なら牛乳パックサイズの1リットル版を常備しておくのもテですが、出先であれば、100円ショップで売っている「2缶100円」などの果汁100%ジュースがお奨めです。

液体なので吸収が早いですし、何といってもブドウ糖よりもずっとおいしくて飲みやすいのが利点です。コスト的にも、糖質約20gあたり50円となるので、グルコースサプライ(糖質20gあたり100円強)の約半分に抑えることができますので。

【麩菓子】
昔懐かしの麩菓子。

あれって鯉にやるエサじゃないの?…なーんて皆さん、この麩菓子、侮ってはいけません。

麩菓子は内容量のうち9割が糖質でできているだけでなく、脂質が殆ど含まれておらず、良質のタンパク質(グルテン)が含まれていることも見逃せません。

血糖を上げるのにブドウ糖や砂糖よりも多少時間はかかりますが、70〜80mg/dlぐらいの「ちょっと低め」のときには、麩菓子で復活を図るのも、ちょっと風情(?)があっていいかもしれませんね(なお、小麦を使っているので、小麦アレルギーの方はお気を付け下さい)。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年7月15日 23:13) | コメント(0) | トラックバック(0)

低血糖になってしまったときは、すぐに血糖値を上げるのが鉄則です。この対応には、皆さんも日々苦労されていることと思います。

さて、低くなってしまった血糖値を上げるためには一定量の糖質を摂る必要がある訳ですが、そもそも低血糖になった時、それまで血中に含まれていた糖質はどこにいってしまったのでしょう?消えて無くなった…?

いえいえ、糖質は消えて無くなったりはしません。血中に含まれていた糖分は、適正量をオーバーしたインスリンの働きによって、細胞の中に取り込まれていくのです。

つまり、我々1型糖尿病の人間は、低血糖を起こす度に「本来ならば取り込む必要のない糖質」を細胞の中に取り込んでしまっていることになります。

これを1日のうちに何度も繰り返していると…そうです。運動などで燃焼させない限り、どうしても体重増加を招いてしまうのです。

血糖値は適正値にコントロールしたいけど、低血糖から回復するために糖質を頻繁に摂るので、そのためにだんだん体重が増えてしまう…。

そんな悩みをお持ちの方に、ひとつ提案があります。

「最初から、低血糖対策品の糖質分のカロリーを、食事から引いておく」のです。目安としては、1日の食事全体のカロリーのうちの約1割を。

例えば1日の適正な摂取カロリー数が1800Kcalだったとすると、ここから180Kcal。ご飯にして約100g分です。

こうしておけば、低血糖のために2回補食を摂ったとしても、元々カロリーを減らしてあったので、プラスマイナスで0。カロリー全体としては適正値を維持することができます。

また、仮に1日のうち1回も低血糖にならなかったとしたら、減らしておいた分は「元々必要なカロリー」なので、補食ならぬ「間食」として食べても全く問題ありません(さすがに眠前は避けるべきですが…)。「低血糖をうまく避けられた自分へのごほうび」として取っておける訳ですね♪

これは、自身が1型糖尿病である、大阪大学の黒田暁夫医師も提唱されていた方法であり、その安全性にも問題はありません。

低血糖対策による体重増加で悩んでおられる方は、一度試してみられてはいかがでしょうか?

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年7月15日 22:59) | コメント(0) | トラックバック(0)

7月の特集は、「低血糖のとき、何で血糖値を上げますか?」と題して、低血糖の時によく利用されるアイテムをご紹介していきたいと思います。

今週は「ゆっくり血糖値を上げたいとき」について。

あなたがいつも同じ程度の食事と注射をする生活をしていて、あるときふと思い立って、いつもはやらない運動(例えば30分のウォーキング)をするとしましょう。

このとき、全く何も対策を打たずに歩いているとどうなるでしょうか?…そうです、低血糖になってしまう可能性がありますね。

それ以外にも、部屋の掃除をしていたり、お母さんであれば赤ちゃんに授乳をしているとき、あるいは自転車でサイクリングに出掛けるときなどには、やはり同じく低血糖になってしまう場合があります。

そんなときには「低血糖になってから血糖値を上げる」でもいいのですが、ある程度予測が付いているのなら、「下がる分だけをゆっくり上げていく」ようにしてみましょう。最初はうまくいかないかもしれませんが、慣れてくれば何となく勘がつかめてくるものです。

以下、「ゆっくり血糖値を上げたいとき」に便利なアイテムを、具体的にご紹介していきます。

1.クッキー、ビスケット、クラッカーなどの焼き菓子
いずれも小麦粉を焼いたお菓子…ですが、クッキーやビスケットには小麦粉(糖質)の他に、砂糖やバター(脂質)なども多く含まれています。クラッカーは殆どが小麦粉(糖質)ですね。なので、血糖を上げる力は、クッキーやビスケットの方が大きく、しかも長時間持続することになります。クラッカーは、血糖を上げる力が比較的弱く、その効力も多少短めになります。

2.チーズやヨーグルト、牛乳などの乳製品
これらは、「脂質」と「タンパク質」が含まれていることが特徴です。どちらもすぐには血糖には反映されませんが、食べてから数時間経って徐々に血糖に変換されていきます。運動をした日の夜など、遅れて血糖が下がってくる場合などには、「寝る前に牛乳をコップ1杯飲んで」おけば、夜間の低血糖を防ぐことができます。

3.パスタ
パスタは糖質なのですが、パンやご飯(白米)などと違って、血糖が上がるのに比較的時間がかかります。特に、全粒粉のパスタなどは、「消化に時間が掛かる」ので、すぐには血糖値は上がりません。逆に、運動する前など「あとからゆっくり血糖値が上がって欲しい」ときには、こうしたメニューにしておけば、低血糖の心配無しに運動を楽しむこともできるようになります。

これ以外にも、「ゆっくり血糖を上げる」食品や料理はいろいろありますので、皆さんタイミングと量を工夫して採るようにしてみてください。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年7月 8日 23:28) | コメント(0) | トラックバック(0)

6月の特集は、今年の日本糖尿病学会で開催されたセミナーのうち、特に1型糖尿病に関係の深いトピックスをピックアップしてお届けしていきます。

トピックス4は、「1型糖尿病のメタボリックシンドローム合併」についてです。

1型糖尿病における、加齢や罹病期間、そしてメタボリックシンドロームの合併が与える、血糖コントロールへの影響を調査した研究報告があったので、それを採り挙げてみます。

ここで、まず最初に「メタボリックシンドローム」とは、内臓脂肪型肥満に、高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上を合併した状態を指しますが、ここでは「BMIが25以上、血圧が最低/最高が85/130以上の状態である」と定義することにします。

次に、94例の1型糖尿病患者全体のプロフィールですが、男女はほぼ同数、平均発症年齢33.5歳、罹病期間16.3年、BMI22.4、使用インスリン量が体重1Kgあたり0.73単位、HbA1c7.6%でした。

このうち、メタボリックシンドロームの合併は、40歳以上の65例中12例(18.5%)でしたが、HbA1cの値によるメタボ合併有無について有意差はなく、インスリン/体重比とも有意差はありませんでした。

ただし、HbA1cの値については、BMIとインスリン量のそれぞれに、有意な正の相関が認められました。

病歴の層別に解析すると、発病から10年未満ではHbA1cは平均7.2%、10年〜20年(注記)では同8%となっており、BMIとインスリン量の増加を伴って悪化していることが判明しています。

さらに、病歴20年以上の長期になると、BMIとインスリン量は、10年未満のグループと同程度まで減少する傾向にありましたが、HbA1cは7.8%と、高値が持続していました。

このように、30歳前後で1型糖尿病を発症すると、中期的には体重増加の傾向があり、また長期的には血糖コントロールが悪化する傾向にあることが、それぞれ確認されました。

長期的に血糖コントロールが悪化する要因としては、糖毒性とインスリンの分泌不全の進行が考えられますが、引き続き追跡調査を行い、更に詳細にそれらを解析する必要があるでしょう。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年6月24日 22:57) | コメント(0) | トラックバック(0)

このメルマガをご覧になっている方で20才以上の方は、飲酒をされる機会は0ではないと思います。

あるいは「家で晩酌にビールを1缶」とか、「呑み会に行ったら、サワー系を2〜3杯」、あるいは「毎日日本酒を3合」などの酒豪な方もおられるかと。これから夏場になれば、ビアガーデンなどもオープンし、お酒を呑む機会は増えてくるのではないでしょうか。

さて、「酒は百薬の長」ともいいますので、適量の範囲内であれば、血行をよくしたり、ストレスの解消になったりなどのメリットもあるのですが、1型糖尿病の場合、深酒になるとさまざまなデメリットが出てきます。

中でも気を付けないといけないのが「低血糖」です。

一般に、日本酒などはカロリーが高め(炭水化物量が多め)なのですが、実はそれ以上に、「アルコールそれ自体の量」にも気を付ける必要があります。

体内に摂取されたアルコールは、肝臓で分解され、アセトアルデヒド→酢酸→二酸化炭素+水という経過をたどるのですが、この分解過程で大量の肝グリコーゲンを消費します。

すると、最初はお酒に含まれていた炭水化物で一旦は血糖値が上がるのですが、次にアルコールを分解する際、肝グリコーゲンを使い切ってしまうと、今度は血糖値が下がってしまうのです。

特に、アルコール度数の高いお酒を大量に飲んだ場合、こうした「アルコール性低血糖」になる可能性があるので、特に1型糖尿病の方は注意が必要です。

実際、飲酒後にアルコール性低血糖で倒れた1型糖尿病の方が、「泥酔している」と間違われて放置された結果、最終的に死亡されたとの話を聞いたことがあります。

皆さんはそこまで度を過ぎることはないと思いますが、どうかお酒は節度を守って、「美味しく・楽しく」いただきましょう。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年6月24日 20:47) | コメント(0) | トラックバック(0)

5月の特集は、「気を付けよう、あんな失敗、こんな失敗」をテーマに据え、1型糖尿病にまつわる「よくありがち」な失敗談を、記事としてお送りしていきます。

みなさんも、毎日インスリン治療を続けていく上で、いわゆる「ヒヤリ」「ハッと」する体験をされることと思います。ここでは、具体的な事例を紹介し、今後の皆さんの参考にしてもらえれば幸いです。

さて、3つ目の「あんな失敗、こんな失敗」は、発症してまだ間もない方の低血糖対策のお話です。

   *

1型糖尿病発症後、最初の入院からやっと退院して1週間後、広島に出張した時のことです。

当時はまだ、「カーボカウント」についても、「炭水化物と血糖値の関係」も知らず、病院で指導された「食品交換表に基づく食事療法=カロリー管理」を忠実に守っていました。

もちろん、低血糖時の対処法は入院中にきちんと指導されていましたし、退院翌日にいきなり「血糖値27」(!)という重症低血糖で、まさしく「死ぬ思い(?)」の実体験もしていたので、それなりに対応もできるようになっていました。そしてこの時、あるWebサイトで「低血糖時には、“ファンタグレープ”が一番効果がある」というTipsを読んでいたのです。

さて、出張での仕事(客先での会議)も終わった夕方、支店の車で駅まで送ってもらい、ホームの待合室で新幹線の到着を待っていた時のことです。

その日は昼食もあまり摂らず、更に会議が長引いて間食する時間もなかったため、その頃になって低血糖の症状が出てきたのです。

初めは少し手が震える程度でしたが、そのうち動悸が激しくなり、目を閉じると瞼の裏にオレンジ色の光の輪が見え始めました。「これは、正に、退院翌日に経験したのと同じ症状だ!」慌ててカバンの中を探したのですが、昨日確かに買っておいたはずのブドウ糖が…無い!無い!(@-@;;;)

半ばパニックになりながらも、ふと目を上げると、目の前にはジュースの自販機。その中には、あの鮮やかな「赤紫ボディーの缶」が並んでいるではないですか!

自動販売機に駆け寄り、「ファンタグレープ(350ml缶)」を買うと、震える指先でプルトップを引き開けて、一気に半分飲みました。

もちろん(?)この時は、350mlのファンタグレープの中に「どれだけの炭水化物が含まれているか?」なんてこと、全く気にもしていませんでしたし、そもそも、そんな余裕もありませんでした。

ようやく低血糖も落ち着き、売店で駅弁を買って、新幹線に乗り込んで約1時間後。弁当を食べようと思い、食前の血糖値を測ったところ、な、な、なんと…

「392」(!)

この頃は、ヒューマログミックス50を、朝食前30、昼食前16、夕食前20で打つように指導されており、血糖値の変動に対して、どのように単位を調整して良いのかも分かっていませんでしたので、この数字を見て、本当に慌ててしまいました。

それからしばらくは、低血糖でもファンタグレープは飲まないようにしていましたが、カーボカウントを教えてもらい、炭水化物と血糖値の関係を理解してからは、量を調節しながら飲むようになりました。最初はなかなかうまくいかないものですね。

   *

…このような経験をされた1型糖尿病の方は、かなり多いのではないでしょうか。

低血糖に対して、必要以上の炭水化物を摂ってしまったり、血糖上昇に時間が掛かる飴やチョコレートを食べたため、なかなか血糖が上がらずに食べ過ぎてしまい、「結局あとで高血糖」…は、「1型糖尿病になった誰しもが通る道」かと思います。

これが、「あの時は大変だったんだよ」の笑い話で済めばいいのですが、本当に意識を失ったり、逆に高血糖で意識朦朧状態になったりしたら大変です。皆さんも、低血糖の際の対策品を摂るときは、

 1.血糖がすぐに上がるもの
 2.量の調節がし易いもの

をなるべく選んで利用するにしてください。

ちなみにですが、ファンタグレープは、100gあたりのカロリーは46Kcalで、炭水化物は11.6g含まれています。よって、350mlのファンタグレープ1缶を飲み干すと、炭水化物をなんと約40g摂る計算になります。いくら低血糖でも、これではあとで高血糖になるはずです…。

一般的には、「15・15ルール」と呼ばれるように、「低血糖になったら、15gのブドウ糖を摂って、15分様子を見る」のが妥当性の高い対策方法とされていますので、皆さんも低血糖の際には「血糖がすぐに上がるけど、上がり過ぎないもの」を工夫して摂るようにしてくださいね。
 

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年5月20日 23:31) | コメント(0) | トラックバック(0)

皆さんは「レコーディング・ダイエット」という言葉を聞かれたことがあるでしょうか?作家・プロデューサー、そして「オタク評論家」としても知られる岡田斗司夫氏が提唱したダイエット方法のことです。

彼は1年間で50Kg(!)もの減量に成功し、その過程を示した本を出版することで一躍脚光を浴びたのですが、そこで紹介されていたのは「自分が食べたモノを記録するだけでヤセる」という実に簡単な方法であり、そのことが更に衝撃的でした。

その中でも、彼が強調するのは「太っている人は、太るために大変な努力をしている」、つまり「自分をダメにするための努力を一所懸命に継続している」ということです。ならば、その過程を全部(あるいは大まかにでも)記録すれば、「『何が自分を太らせているか』に気付くようになる」と指摘し、さらに行動に結びつけて考えるならば、これは「減らしたいモノを記録せよ!」となるのです。

さて、我が身を振り返って1型糖尿病。皆さん、インスリン治療を継続する上で、日々低血糖やあるいは高血糖に悩まされていることと思います。食後なのに血糖を測って「46」が出たかと思うと、数時間後には「223」が出たりする。正直イヤになります(苦笑)。

しかし、それを「あぁ、低い〜…」とか、「うわっ、高っ!!」だけでスルーしてしまうのではなく、「それは何故なんだろう?」と常に考えるようにしてみてください。低血糖を減らしたい、高血糖も減らしたい。であれば、その前後で血糖に影響を与えそうな行動を紙に書き出し、1分でいいから「何が低血糖・高血糖の原因なのか」を考えるようにしてみてはどうでしょうか。

いつもの血糖測定を、「診察の際に報告しないといけないから」と思ってやるのではなく、「今の自分の血糖コントロールを更に改善するためにやるんだ」と考え、気になるポイントを記録するようにすれば、「血糖値のダイエット」にもより積極的に取り組めるようになるのではないでしょうか。ご参考までに。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2010年2月24日 00:38) | コメント(0) | トラックバック(0)

そのようなものは一切ありません。体調を整える効果ぐらいはあるかもしれませんが、「1型糖尿病を根治する薬品」自体が存在しませんので、妙な宣伝文句に惑わされないよう注意してください。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2009年4月10日 21:21) | コメント(0) | トラックバック(0)

携帯式のポンプとチューブを使い、速効型インスリンを持続的に注入することで、血糖値をコントロールする手法です。
主なメーカーとしては、メドトロニックニプロトップなどが知られています。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2009年4月10日 20:56) | コメント(0) | トラックバック(0)

血糖値が高いときは、そのまま放置しておくよりは、速効型(または超速効型)を増し打ちして血糖を正常値に戻すことをお奨めします。
しかし、無計画に毎回毎回増し打ちをしていると、必要以上の栄養を細胞内に取り込むことになり、体重の増加を招いてしまいますので、その点は留意してください。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2009年4月10日 20:48) | コメント(0) | トラックバック(0)

確かに太ることはありますが、それには条件があります。それは「基礎代謝を上回るカロリーを摂取し続け、それによって上昇した血糖をインスリンの増し打ちによって下げる」ような対応をした場合です。
身体が毎日の生活を送るために必要としているエネルギー量を「基礎代謝」と呼びますが、これを上回るカロリーを摂っても、インスリンを増やせば、取り敢えず血糖値は正常に保つことができます。ただし、その分、必要ではないカロリーを身体に取り込んでいることになりますので、その場合は必然的に体重が増加します。その意味では「インスリンを注射すると太る」ことになります。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2009年4月10日 20:46) | コメント(0) | トラックバック(0)

 「2型糖尿病の方と全く同様」の食事内容(=カロリー制限食)であれば(特に、基礎代謝を下回るような内容の食事指導であれば)、それを遵守する必然性はありません。1型糖尿病は、生活習慣とは無関係に発症する疾患であり、これまでの生活習慣をことさらに改める必要はないからです。

現在の性別や体重、そして生活習慣の中で行う活動や運動に見合ったカロリー数に調整してもらうよう、病院側と交渉を行ってください。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2009年4月10日 20:27) | コメント(0) | トラックバック(0)

2型糖尿病とは異なり、1型糖尿病の発症には食生活習慣は関係していませんので、2型糖尿病患者に求められるような炭水化物量を大きく制限する「食餌制限」は全く不要です。「普通の食事」をすることこそが、1型糖尿病患者にとっての「食事療法」なのです。

ただし、「現代日本人として平均的な食生活」そのものが、基礎代謝に必要なカロリー数をすでに上回っている場合が多いので、「食事療法」の内容は、発症後の食生活を調整する上での参考にはなると思います。

MYSTAR-JAPAN 管理者 (2009年4月10日 20:26) | コメント(0) | トラックバック(0)
そうではありません。例えば同じ100Kcalでも、炭水化物と油脂では、血糖の変化は全く異なります。炭水化物とタンパク質、そして脂質は、それぞれ消化吸収の度合い、すなわち糖質への変換され易さが大きく異なるためです。また、調理方法やによってもそれらは変化します。ですから、食事の際にはそれらのバランスや調理方法に留意し、なるべく多くの種類の食材を摂り、個別の食材の影響が少なくなるように調整するとよいでしょう。
MYSTAR-JAPAN 管理者 (2009年4月10日 19:22) | コメント(0) | トラックバック(0)
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